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〝ブラジルタウン〟浜松でも百周年=官民、在日伯人一体に=30以上の多彩なイベント=6月にはリオで大凧揚げ

ニッケイ新聞 2008年4月17日付け

 日本最大のブラジル人集住都市、静岡県浜松市でも、日本移民百周年・日伯交流年に向けた記念事業が計画されている。「日伯移民100周年記念事業浜松実行委員会」公式ホームページ(www.nippaku2008-hamamatsu.com/)によれば、一月から十二月まで、年間を通じて三十以上の記念イベントが実施される予定だ。フェスタ、スポーツ、展示会、シンポなど多彩な内容からなる浜松の記念事業。その概要を紹介する。
 同市の実行委員会では先月十八日にホームページを開設。名誉委員長の鈴木康友・浜松市長ほか、名誉顧問を務めるジェラルド ・アフォンソ・ムジ在名古屋ブラジル総領事も、同市が「日本における〃ブラジル人の一大中心地〃と認められている」とした上で、「名誉顧問に就任したことを誇らしく思う」とメッセージを寄せている。
 在住ブラジル人人口約二万人、日本国内最大のブラジルタウンだけに、記念事業の実施主体も市だけでなく、同地在住のブラジル人や企業、ボランティア団体など幅広い。日本移民の歴史だけでなく、日本へのデカセギ・定住の歴史を取り上げ、多文化共生のあり方を探るものがあるのも特徴だ。
 「出前講座『日本とブラジル・浜松とブラジル』は、教育施設を中心に市の職員を各地に派遣、日本移民とデカセギの歴史を紹介するもの。今年四月から来年三月まで実施される。
 このほか、十、十一月には「ブラジル+浜松→? みんなで考えよう浜松の未来」として、小・中・高・大学生をそれぞれ対象に、災害時や学校生活の場面から共生を考えるイベントも計画。移民史を取り上げた演劇や、八月にはJICAのパネルを利用した展示会が浜松ほか県内五都市で開催される。
 静岡文化芸術大学では十月に記念シンポジウムや、移民史・日系社会と在日ブラジル人コミュニティを紹介する展示が開かれる予定だ。
【フェスタ】
 百周年を祝うフェスタとしては、九月の「百周年記念フェスティバル『浜松ブラジルデー』」で、サンバやダンス、音楽などブラジルの文化、移民が伝えた日本文化を紹介。
 YUKATAフェスタはままつ(七月)では、日本有数の浴衣生産地という特色を生かし、日本人・外国人市民によるゆかたおしゃれコンテスト、「世界の縁日」などを開催する。
 このほかにも、各地の祭りでサンバパレードを実施。ブラジルの植物紹介イベントや、十一月には日本・ブラジル企業の出展による展示会も開かれる。
【スポーツ】
 スポーツでは先月十六、十七日に、フットサル「HIRANO UNPEI CUP」が開催された。
 二世の安光マリオ氏が代表を務める「天竜フットサルリーグ」が主催。笠戸丸移民の「通訳五人男」の一人、平野運平が、現在の同市天竜区の平野家へ養子に入っていることから、その名を冠した大会となった。
 フットサルは同大会のほか、六月には全国から四百チームが出場する「第十一回JALカップフットサル大会」を予定。
 また十一月には、同市在住の二世、児玉哲義さんが主宰する士道館静岡県本部児玉道場主催による百周年記念国際交流空手道大会も開催される。
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 十二月の「フェスティバル・デ・ナタウ」で終了するまで、年間を通じて開催される記念イベントは三十以上。さらに浜松の実行委員会では、六月二十四日にブラジル・リオで、名物の大凧揚げを実施する計画を進めている。ホームページ上ですでに、参加ツアーの募集も行なわれている。
 同実行委員会はニッケイ新聞の取材に対し、「リオの大空に浜松の大凧が揚がる、考えただけでもわくわくします。移民の礎を築いた一人として有名な平野運平は、浜松にゆかりのある人。市長、議長も渡伯しますし、皇太子殿下にもぜひ私たちの心意気をお伝えしたい。そして、当地のブラジル日系人の悲願でもありますブラジル領事館が浜松に設置される日を夢みています」とコメントを寄せた。

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