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いよいよ百年史写真集発刊=皇室に献上、東京式典で配布

ニッケイ新聞 2008年4月19日付け

 いよいよ百年史写真集が来週、東京で刊行される。ブラジル日本移民百周年記念協会の百年史編纂委員会(森幸一委員長)は百年史別巻となる写真集『目で見るブラジル日本移民の百年』を二十二日、風響社(東京都)から出版する。
 皇室にも献上するように手配されているほか、天皇皇后両陛下および皇太子殿下らご列席のもと挙行される二十四日の百周年記念式典の出席者に配られ、二十八日には神戸市の旧移住センターでの「友情の灯」採火式のおりにも配布される予定だ。
 その後、日本全国の主要書店の店頭にならぶ。一万冊印刷され、二色刷り、サイズはB5版、定価は二千円。
 ブラジル日本移民史料館(栗原猛運営委員長)が今年創立三十周年を迎えることも記念しており、同館所蔵の約六千枚に加え、全伯十日系博物館から写真提供を受け、そこから約二百五十枚の貴重な写真を厳選、日ポ両語で説明、概説、年表などをつけた。
 笠戸丸以前の渡航者から初期のコーヒー園での労働、戦前の植民地での暮らしや日本語学校の様子、勝ち負け事件に関連した貴重な写真の数々、台頭する二世世代、躍進する日系企業や進出企業、日系新宗教、デカセギブームまで百年の歴史を二百頁余に凝縮した。
 商船三井や日通の協力により、ポルトガル語タイトルを大きめにしたブラジル版約千六百冊を五月末までにサントス港に陸揚げし、六月はじめに聖市で刊行記念パーティを行う予定。
 編纂委員会としては、今まで移民史にあまり関心のなかった日系若者層が気軽に手にとれて自らのルーツに関心を深める一助になったり、日本文化に興味をもつ非日系人に薦められる一冊にしたいと考えている。
 同時に、日本側においてはデカセギ集住地の公立図書館や学校図書室に常備してもらい、日系子弟が自らの出自に誇りをもつきっかけに活用してもらったり、ブラジル人に興味を持った日本人地域住民に理解を深めてもらえる写真集になれば、としている。
 なお、百年史プロジェクトでは今後、資料編、分野別編、地域編、総論などを毎年一冊ずつ約五年間かけて出版していく予定。

好評な日本巡回写真展=開催地が百カ所に増加

 ブラジル日本移民百周年記念協会と国際協力機構(JICA)が共催する形で、日本全国を巡回している「百周年記念写真展―新世界に渡った日本人―」が、二月に開始されたときは四十カ所足らずで開催される予定だったが、徐々に話題を呼び、現在では約百カ所に増えていることが分かった。
 開催されている各地で新聞報道されており、ブラジル側からの呼びかけによって実現した百周年記念事業としては、異例の評判を呼んでいる。

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