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東西南北

ニッケイ新聞 2008年12月3日付け

 サンタカタリーナ州での避難生活者数は変化がないが、エスピリトサント州ではヴィラ・ヴェーリャでの避難生活者数見直しで、総数五三四三人に。一方、四〇年ぶりの降水量を記録し、六市が警戒体制中のリオ州はカンポス市やリオ・ボニート市を中心に一万人以上が避難生活。また、バイア州コラソン・デ・マリア市でも、二晩続きの強い雨で建造物の九割に被害。住民一人が骨折し手術を受けたという。
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 電話で消費者からの苦情を受付けるコールセンターに関する条例が一日に発効し、顧客への対応は一分以内、たらい回し禁止など基準が厳しくなった。準備期間が十分あったはずだが、初日のテストでは、二〇社の内一七社が基準を満たしておらず、前途多難な船出といえる。何回かけても電話中など問題が多かっただけに、今度こそ改善されると期待されていたが…。
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 二〇〇七年の平均寿命の全国平均は七二・六歳で、一九九一年の六七歳から五・六年延命。最長命は連邦直轄区の七五・三四歳、最短命はアラゴアス州の六六・七七歳。
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 インドやタイでも爆発事件など悲しい報告が続く中、祝い事の話はややはばかられるが、リオ市カンタガロ公園の池では十一月二十九日、水上に浮くものとしては世界一の高さ、八五メートルを誇るクリスマスツリーが除幕された。市民にとって、カーニバルと大晦日に次いで大切な年中行事だ。三十日からは待降節(アドベント)で、サンパウロ市でも、五月に開通したオターヴィオ・フリアス・デ・オリベイラ橋にイルミネーションを設置するなど、各地はムードを盛り上げている。災難が多いからこそ「ささやかでも平和なクリスマスを」と願う人も多いようだ。

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