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東西南北

ニッケイ新聞 2008年12月4日付け

 全国各地からの救援物資が届き始めたサンタカタリーナ州では、復旧が徐々に進み、ボランティアも職場復帰し始めたため、物資の積み降ろしや仕分け作業での人手が不足し始めた。現地で必要度が高い物は、寝具(マットレスや枕、シーツ)、衛生用品(歯ブラシや歯磨き粉、石鹸、トイレット・ペーパー、紙おむつ、生理用品など)に水。ガスが使えないため、食料品は調理不要の缶詰やビスケット類などが喜ばれる。衣類は、男女別に子供用か大人用かで分けてあると簡便だ。救援物資運搬用のトラックは各地で不足。
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 十一月から十二月一日にかけての解雇は、Volvoの四三〇人など、総計四一〇八人と三日付アゴーラ紙。並行して、自動車部品メーカー九五社も今月中に八二〇〇人解雇の予定と三日伯字紙が報じた後、同日のG1サイトに、Valeが世界各国の従業員六万二〇〇〇人中一三〇〇人を解雇し、五五〇〇人が集団休暇入りとも。国内ではミナス州で約二六〇人解雇のようだが、各業界が減産などの中、金融危機の影響が出遅れていた建設業界も、公的資金投入の話が出始めている。
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 リオ市南部の病院で二日に死亡した南アフリカからの企業家が出血性の熱病であったとして、約五〇人が感染の有無を確認するよう指示された。十一月二十四日に来伯しており、同国で四人死亡の報告があるアレナビールスによる可能性が強いと見られている。
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 二日の雨でサンパウロ市は今年一番の渋滞を記録。三日のリオ市も雨のため四地区で停電。二日の雨の後、サンタカタリーナ州では死者と行方不明者が一人ずつ増え、パラナ州との間の国道などでの土砂崩れも起きている。

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