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福祉センター=少しずつ集まるコロニアの善意=援協=9団体・個人から約3万レ=「立派に建てて」と激励

ニッケイ新聞 2009年3月13日付け

 建設中の福祉センターの募金活動を本格的に行っているサンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)のもとに、温かい寄付が少しずつ届けられている。十一日午前十時に援協本部で寄付金贈呈式が行われ、老ク連など九団体・個人から計三万レアル以上が手渡された。

 今回の寄付は、老人クラブ連合会から二万レ、サンパウロ自閉症療育学級「青空学級」(PIPA)から千レ、コチア青年連絡協議会から二千レ、ビラ・カロン沖縄県人会、同婦人会、同かりゆし老人クラブから計五千レ、永山レストランから二千レ、坂東博之さんから千レ、杓田美代子さんから二百レの合計六団体、三個人。
 受け取った森口会長は、金融危機で特に企業からの募金が集まらない厳しい状況に触れつつ、「言葉や気持ちが誠にありがたい。コロニアがしっかりした基盤で繋がっていると実感し、家族のような温かさを感じる」と感謝を示した。
 今月七日の青葉福祉祭りで屋上の食処を担当したPIPAは、売上金全額を寄付。生徒の佐伯ひろしくんと保護者の佐伯春美さん、矢野和美さん、サンドラ・ルシアさんが出席した。
 「いつもお世話になっているので、ちょっとでも恩返しできたら」と話す矢野さん。福祉祭りでは天ぷらや餃子、焼き鳥、おにぎり、飲物を販売し、生徒らが野菜を切るなど手伝って寄付に貢献したという。
 老ク連からは五十嵐司、内海博、小坂誠副会長が出席。このたびの寄付は、老ク連がとりまとめている団体保険プラザッキの積み立て金から捻出した。五十嵐副会長は「非常に重要なことなので、お手伝いしなきゃいかんと寄付を決めた。大変な時代にセンター建設の決断をしたことは大変立派」と励ましの言葉を贈った。
 コチア青年連絡協議会は、新留静会長と永山八郎相談役が出席した。「以前からお世話になっており、心ばかりだがお役に立てれば嬉しい。立派に完成して頂きたい」と新留会長。
 援協理事でもある永山相談役は、息子らが経営する永山レストラン、坂東博之さん、杓田美代子さんから預かった寄付も一緒に手渡した。
 ビラ・カロン沖縄県人会からは知花ルイ会長、与那嶺イヴァナ会長補佐、伊波保老人クラブ会長、上原武夫同副会長、長浜清美婦人会長が訪れた。知花会長は「今後もコロニアの中心団体として活躍して欲しい。寄付できて嬉しい」と述べた。
 坂和三郎副会長は感謝の言葉とともに、「より素晴らしい地域福祉活動をしていきたい。がんばりますのでどうぞよろしくお願いします」と抱負を述べていた。

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