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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2009年6月18日付け

 「佐賀のがばいばあちゃん」という自伝的小説が〇七年に発売され、ベストセラーとなった。ドラマ化されたので、ご存知の方も多いのではないか。著者島田洋七さんは、八〇年代の漫才ブームの牽引役コンビ「B&B」のボケ役。ギャグでこういうのがあった▼「一六〇〇年に何があったか知ってるか?」。相方の洋八が「関が原の合戦でしょ」と応じる。「じゃあ、一六〇一年は?」。首を傾げる洋八に「関が原の合戦一周年記念やろ!」。今年のコロニア行事に「百一周年」の冠がつくのでふと思い出したわけだが▼百年目のうちにーということだったのだろう、すべり込みの形で十六日、百周年協会は個人・団体の代表者に感謝状贈呈式を行なった。式典などに協力した三万人のボランティアが主な対象。無償の奉仕に対する感謝も重要だが、経済的に支援した企業・個人、コロニアに対する会計報告を忘れてはいけない。聞けば、書類の不備があり、監査法人による集計がでていないという。百周年の剰余金で基金を作るという構想も宙に浮いたままだ▼八月二十一日には、政府関係機関、支援企業・団体への表彰式を予定しており、それまでの解決を目指しているとか。まだまだ解散総会ができない状況だが、式典の壇上でかしこまっていた協会幹部たちに、年をまたいだ締め括りを期待したいところ▼今日六月十八日は、笠戸丸がブラジルに到着してから、ちょうど百一年目にあたる。改めて先人の苦労に思いを馳せると同時に、昨年のお祭り騒ぎの後始末も見極めていきたい。 (剛)

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