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東西南北

ニッケイ新聞 2009年12月16日付け

 クリスマス(ナタール)の時期の楽しみの一つは、各地で見られる電飾などの飾りだが、サンパウロ市のパウリスタ大通りやイビラプエラ公園周辺などでは、飾りを見ようとする運転手達が車を減速するため、交通渋滞を引起こしている。何もなければ2分で走れる所を抜けるのに20分もかかれば予定も狂うが、飾り付けやイベントを楽しみたいのに、駐車場や案内板の設置などの管理面での配慮や準備の不足は困りもの。パウリスタ大通りでは、大晦日の恒例行事の舞台設営で、16日夜~17日朝の交通規制もあるので注意を。
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 バイア州のイボチラマで、腹痛などを訴えて病院に運ばれた2歳男児の体中に、50本に及ぶ針が差し込まれていた事が判明。最初の病院で17本見つかり、別の市の病院に運んだところ、首筋から足に至る全身に針がある事が判ったもの。男児の母は外で働いており、6人の子供達は皆、自分の母親に頼んでいたため、いつ、どこで針が刺されたかは不明だという。針の内1本は肺に刺さっており、入院中の男児は重体だ。幼い子供の命の灯火を守ろうと、医師と両親が今、心を一つに合わせている。
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 サンパウロ市の地下鉄には「地下鉄は安全だが、スリなどが簡単に仕事出来ない様注意!」と呼びかけるポスターがあるが、この安全宣言はどこまで? と訊きたくなる様な事件が14日午後起きた。運行上の事件ではなく、市東部のタマンドゥアテイー~ヴィラ・プルデンチ間のトンネル工事現場での事故で、クレーンで吊り上げたレールが落下し、49歳の作業員を直撃。現場には約20人の作業員がいたが、他の人達は無事だった。28日のサコマン駅開業を前に悲しい事故発生だ。

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