ホーム | 日系社会ニュース | 日本会議が天皇御誕生日祝賀会=ご成婚50年と=ご即位20年で=3重の喜び=「次の百年が我々の課題」

日本会議が天皇御誕生日祝賀会=ご成婚50年と=ご即位20年で=3重の喜び=「次の百年が我々の課題」

ニッケイ新聞 2009年12月23日付け

 ブラジル日本会議(小森広理事長)は「天皇御誕生日祝賀会」を20日、サンパウロ市のニッケイ・パラセホテルで開催した。会員をはじめ、在聖総領事館の小林雅彦首席領事、尾西貞夫援協副会長、松柏学園の川村真倫子園長、松柏・大志万学院の生徒・教師10人が出席し、参加者50人で天皇陛下のご即位20周年、ご成婚50周年と共に盛大にお祝いした。
 司会は小森理事長が務め、移民先亡者に対し1分間の黙祷が行われた。日伯両国歌が斉唱された後、挨拶に立った上野アントニオ義雄名誉会長は、67年、78年と皇太子ご夫妻(現天皇皇后両陛下)として、さらに天皇即位後の97年と、3度のご来伯について触れ、皇室を数回にわたってお迎えした出来事を振り返った。
 それらを踏まえ、「天皇陛下はブラジルとの関係が緊密で、身近に感じる。来伯されるたびに日本の教え、行動する姿勢などを示していただいている」と述べ、「次の100年に向かって今後、いかに移民の子孫が栄えブラジルに貢献できるかが我々に託された大きな課題」と述べた。
 小林首席領事の挨拶の後、天皇皇后両陛下の国内外のご訪問や即位の礼などの様子が含まれたDVD「天皇陛下御即位から二十年」を鑑賞した。
 天皇皇后両陛下のご真影の前で、山下譲二文協副会長の音頭で万歳三唱をして閉会した。天皇陛下の従兄弟にあたる多羅間俊彦さん(80)は「心温まる会だった。(ご成婚50年やご即位20年は)経ってみれば早いですね。心からお祝い申し上げます」と話した。
 文協評議員会長と援協会長を務めた原沢和夫さん(85、新潟)は、戦後、新潟県立農林専門学校生として行った皇居勤労奉仕の様子を語り、「移民が築いた100年に一番尽力したのは天皇皇后両陛下だと思う。今日は感無量です。心から感激しています」と感想を述べた。
 会の後は昼食会が催され一同歓談した。小森理事長は「映像を通して平成の20年間の歩みを理解してもらえた」と感想を述べ、「大切なのは、日系社会と皇室とが結ばれていること。陛下のお誕生日と共に、皇室の弥栄(いやさか)とコロニアの発展を祈念したい」と語った。

image_print