ニッケイ新聞 2010年1月8日付け
第7回海外福岡県人会世界大会を8月に開催する福岡県人会。同県国際交流センターサイトによれば、1990年に開催された「とびうめ国体」で訪日した各国代表会議上、ブラジル代表が「持ち回りで、会同士の交流の場を持ってはどうか」と提案したことから始まった。第1回目は南加県人会(南カリフォルニア)主催で92年にロスで開催。ブラジルでの開催は95年(サンパウロ市)以来、2回目。言い出しっぺの沽券に関わるだけに張り切る南アゴスチーニョ会長によれば、「200人以上集まる大規模なものになる」とか。
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今年、県人移住百周年を迎える、富山、岡山、福岡、佐賀の4つの県人会は1910年6月28日にサントスに到着した第2回移民船「旅順丸」で来伯した。同船には移民906人と自由渡航者3人を合わせた909人が乗船。「旅順丸」移民は08年に百周年を迎えた第1回移民「笠戸丸」の陰に隠れがちだが、各県人会の式典をきっかけに歴史を振り返る機会になれば。
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本日から6面で始まる小説「霊夢」は、パラー州ベレン市在住の濱口敏雄さん(73、長崎県)が1999年に執筆したもの。体験に基づいた幻想的な筆致が特徴で、主人公である日本移民の青年がフォルタレーザを舞台に、ブラジル人女性らと繰り広げるドラマとなっている。濱口さんは1954年に家族でアマゾン移住した。このような小説のほか、自伝に加え、伯文学最高峰の一人、エリコ・ベリッシモの作品『アンターレスの偶発事件』などを独自に翻訳するなどの文学活動もしている。アマゾン河中流マナウス在住の川田敏之さん次は、河口の町ベレンの幻想作品をどうぞ。