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東西南北

ニッケイ新聞 2010年1月28日付け

 サンパウロ市市制記念日の25日、サンパウロFCには別の喜びの声も満ちた。ジュニアのサンパウロ州選手権で3度目の優勝(トリ・カンペオン)を決めたもので、サンパウロFCの通称はトリコロール。トリコロールがトリとの新聞紙面に、「それで終るなよ」などと考えるのは天邪鬼か。ジュニア優勝筆頭はコリンチアンスの7回だが、育った若手を上で使えるか否かは監督次第。若手が育たなければ将来はないのは何の世界でも一緒のはずだが…。
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 サンパウロ市で25日から31日まで開催中のキャンパス・パーティは、世界最大規模となりそうだ。昨年は、アセッサ・エスコーラというプロジェクトの生徒1500人を含む6千人が参加したが、今年はプロジェクトの生徒以外の申込みが6千人。生徒も2500人に増えている上、外部から自由参加出来るプログラムもあり、参加者は、コンピューター利用者1万2千人と、553の一般企画への参加者10万人との予想も。正規の参加者はテントで泊り込んでコンピューター漬けの毎日を過ごすという企画では、通信技術やインターネットなどについての議論他、ソフトやゲームの試用、開発も可。パソコンファンには堪えられない企画には家族連れの参加も。昨年あったバラーダは、騒々しく精神集中を妨げるだけと、今年の企画からは削除された。
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 国連が生存者捜索打ち切りを決めた後も、14歳の少女を13日目に救出など、常識を覆す場面が続くハイチ。友人の安否を確認しようとした男性の電話に、4階建てビルの地下室に居たという女性が、自分はまだ瓦礫の中に居ると返答。周りには他の人の姿も見えるとの情報に、国際赤十字のメンバーらが27日も捜索を繰り広げている。

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