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東西南北

ニッケイ新聞 2010年2月10日付け

 6月15日からのサッカーW杯前最後となるアイルランドとの親善試合出場選手が、9日に発表された。ロンドンで3月2日に予定されている試合には、ロビーニョやアドリアノらの名が挙がった一方、ロナウジーニョの名はなく、一部関係者を驚かせた。ドゥンガによれば、チャンスは全選手に残されており、W杯本番にはサントスの新鋭ネイマールの名が挙がる可能性もあるという。
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 8日のサンパウロ市は雨が降らず、47日間連続降雨の記録は中断された。強風で倒れた木は2月最初の5日だけで396本。1月中は1039本倒れ、09年中の倒木2111本の半分以上といった報告もある。雨続きで緩んだ地盤に強風では木の方とて耐えられぬが、それで起きた停電で泣くのは人間。雨、風、停電に断水と続いた悲喜劇はしばし休止と願いたい。
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 ハイチでの地震発生から27日目の8日、スーパーの瓦礫の中から男性一人が救出された。脱水症状や栄養失調こそあれ、大きなケガはしていないとの報道に皆が驚いたが、「誰かが水を運んできてくれた」との言葉には医者も首を傾げている。死者は21万2千人と5日に発表され、死者数では世界3位の災害となった。負傷者30万人中4千人は切断手術を必要とするケガで、避難所生活の人は未だに100万人以上いるという。
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 この時期は、苦学の末大学に合格した人の談話なども報道されるが、34倍の競争率を乗り越えペルナンブコ州立大学医学部合格のジョナス・ロペス・ダ・シウヴァ君もその一人。母と共にサトウキビ畑で働き、傷跡も残る体に喜びを漲らせる青年の父は大工。飢えや乾きも覚えながら自分の給料で苦学して得た栄冠に、両親も目を細める。

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