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東西南北

ニッケイ新聞 2010年3月18日付け

 2月27日発表のダッタフォーリャ調査でセーラとジウマの差縮小と報告されたが、世論調査・統計機関(Ibope)も17日、3月6~10日実施の調査で、セーラとジウマの得票率は35%と30%と発表。全国工業連合(CNI)依頼の調査で、他候補得票率は、シロ・ゴーメス11%、マリーナ・シウヴァ6%、白票10%、無回答8%。ゴーメス抜きだと、セーラ38%、ジウマ33%、マリーナ8%、白票13%、無回答8%。候補者名を見せずに誰に投票するか問うた場合は、ルーラと答える人が未だに20%いたという。知名度65%で拒絶度25%のセーラと、知名度が44%に高まり、拒絶度も27%に減ったジウマが今後、どんな展開を見せるか。
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 リオ州知事に「W杯やオリンピック開催は無理だ、リオ州は破産」とまで言わせた岩塩層下石油のロイヤリティ問題で、セーラサンパウロ州知事も暫定法案は受け入れ難いと抗議。上院審議に期待すると言う両知事だが、各党や各議員の利害意識は?
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 ミナス州のジュイス・デ・フォーラで15日、X線検査にかけた小包に生きた蛇が入っている事が確認され、郵便局員らがパニックに陥った。ねずみ駆除などに使う米国産の蛇の子で、毒を持たないタイプというが、画像を見た職員達の驚きはいかほどか。以前起きた銃などの入った小包送付の件も驚きだが、今回の小包は環境法にも違反。
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 2008年3月29日に起きたイザベラちゃん殺害事件公判が22日に始まる。実の父とその妻が被告人席、実の母は告発側証人席に着く事になるが、継母の嫉妬深さが5歳だった娘を殺したというイザベラちゃんの母。2年の月日は母の痛みを消してはくれない。

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