ホーム | 日系社会ニュース | 在聖総領事館査証班=高橋領事から野村領事へ=経済危機で申請激減

在聖総領事館査証班=高橋領事から野村領事へ=経済危機で申請激減

ニッケイ新聞 2010年4月23日付け

 在サンパウロ日本国総領事館査証班の高橋穣領事(51、山形)が2年の任期を終えて帰朝するにあたり、後任の野村和久領事(47、岐阜)と共に14日午後、来社した。
 高橋領事の任期中の2008年は、経済危機の影響により査証申請が「来た当初と比べ、9月頃からかなり減っていった」という。近年の申請件数は年2、3万件で推移していたが、同氏によれば09年は8千件強にとどまり、最盛期の年8万件と比べ10分の1へと激減した。
 一方で、移民百周年の全伯挙げての盛り上がりを目のあたりにし、「日本文化や精神がこれほど根付いていてびっくりしました」と振り返る。趣味のテニス仲間からは「『いつ戻ってくるのか』とよく聞かれます。ぜひ戻って来たい」と笑顔。帰国後は法務省東京入国管理局に戻る予定。
 各地の入国管理局などでの勤務経験から「昔から日系人の方とはお付き合いがあるので親しみがある」と話す野村領事は、「最初の移民の苦労話を聞いている。この地に派遣されたからには、力になれれば嬉しい」と抱負を語った。

image_print