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東西南北

ニッケイ新聞 2010年6月9日付け

 国家交通審議会(Contan)が8日、車で使う子供用座席(チャイルドシート)の完全義務化を9月1日からに変更する事を決めた。チャイルドシート使用は本日3面の記事にある様に9日から完全義務化のはずだったが、市場に出回っていた製品売切れで、購入できない人が相当数いると思われるため。サンパウロ市ではシート未設置で走っている車への罰金適用は12日からと、3日間の猶予を置くつもりをしていたが、他州でも品不足が蔓延しており、今回の処置となった。車に応急処置セットをと決めた時も同じ様な事を繰返したものだが…。
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 サンパウロ市アクリマッソン公園で、池の汚泥を除去する作業が8日から始まった。大雨の後、池の水が一気に流れ出すという事件から15カ月たってやっと実現した汚泥処理は、昨年の年末にはとの約束が3月に日延べされていたもの。池に居た魚は大半が流されたものの、水鳥はイビラプエラ公園の池に移されるなどの大騒ぎが記憶に残っているが、あの騒ぎの直後に除去していれば、簡単だったのにと思うのは素人か? 今回の作業の責任は、2月の入札で決まったサンパウロ州水道局(Sabesp)。汚泥の除去作業が終れば、水鳥なども池に帰ってくる。
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 ここ数日、朝夕の冷え込みが厳しくなったサンパウロ市では、大気中の湿度も下がり、異常乾燥への注意が呼びかけられている。湿度が30%を割った時は、気管支炎や喘息などの持病がある人などを中心に配慮が必要となるからだが、20%以下になった時は屋外での運動制限の必要も生じる。乾燥時を快適に過ごすためには、濡れタオルや水を張った洗面器などを置いて保湿に気を配る他、水分補給や保湿クリーム使用などの工夫も必要だ。

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