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ニッケイ新聞 2010年8月28日付け

 日本政府が新興国の在外公館で、外交官を増員する計画だという。岡田 克也外務大臣が25日に行なった日本外国特派員協会での講演で語ったもの。外相は経済、政治面におけるG20諸国の影響力拡大、また原発、新幹線などのプロジェクト売込み先としての魅力を挙げ、今後3~5年かけ先進国から新興国へ約100人の外交官を再配置する考えを示した。外務省は対応のため24日に「新興国外交推進室」を設置。さらに大使館の拠点性を高めるためJICA、JETRO、JBICなどの機関との連携も強化していく考えという。外相は特に中国、インド、トルコ、南アフリカの名を挙げているが、さてブラジルは。
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 モンチアズール協会主催の日本祭りでは、「わんこそば大会」で有名な岩手県人会から茶碗を借り、「そば」ならぬ「わんこそうめん大会」が開催された。周りの要望に答え、主催側の日本人も出場。来場者、ドイツ人ボランティアも参加し、3カ国の戦いになり、最後は箸と茶碗の扱いに慣れた日本人が優勝。自ら準備したトロフィーを受け取ることになってしまったが、会場からは大きな歓声が湧き一番の盛り上がりを見せていた。
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 知人の紹介でスペイン在住の女性と会った。同 国の失業率は2割。不況の嵐が吹き荒れ、「ギリシャの次は我々か…」と戦々恐々の雰囲気だという。サンパウロの印象を聞くと、「世界が注目する経済成長はニュースで知っていたが、景気のよさやパワーを肌で感じる」とか。

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