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「富山県からブラジルへ」=日ポ両語で記念誌発行=市川さん「先祖知り、誇り持って」

ニッケイ新聞 2010年10月29日付け

 ブラジル富山県人会の歴史、その活動、母県と伯国の関わりなどをまとめた記念誌「富山県からブラジルへ」がこのたび発行され、著者の市川利雄さん(62、2世)が7日、出版記念会を開いた。
 8月の記念式典で県人移住100周年、県人会創立50年、母県と聖州との友好提携25周年の3つの節目を祝った同県人会。日ポ両語版での記念誌も発行し、祝い事の多い年となった。
 県人会役員の市川さんは、2009年11月度の理事会で同記念誌の発行を企画。「ポ語での記念誌は無かった。下の世代に残していくためにもそれが必要だった」と話す。8月の式典でそのポ語版を来場者に配布。このたび日本語版が完成し、出版会の開催となった。
 執筆のため、亜国の県人会のスペイン語で書かれた資料も参考にした。調べていくうちに、「富山の面白いところ」が沢山発見できたという。
 記念誌では、県人会活動の他、母県の留学・研修制度の解説やその体験談、友好提携についてはその後の交流事業の他、聖州、富山県の紹介を行う。サンパウロ大学日本語学科学生への奨学金制度、国際姉妹都市提携、医学面での交流、母県からの進出企業の存在などにもふれる。
 ニッケイ新聞社が入る建物地下の喫茶店「コーヒー」で行われた出版記念会には、県人会関係者らを含め100人以上が来場。30レアルで販売された記念誌を手に取り、市川さんのサインを待つ列に並んだ。
 同県人会の副会長である前田進さんは「僕も知らなかったことが沢山書いてあった」と驚きの様子。
 市川さんは「移民は僕たち子孫の基礎。先祖を知ることで、日系人として誇りを持ってほしい。僕らが親たちに教えてもらった事を無くしてはいけない」と記念誌への思いを語り、一人ひとりにサインを行い、握手を交わしていた。

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