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にっけい文芸賞=入選作なし、佳作のみ…=選考委員会に焦燥感も

ニッケイ新聞 2010年12月4日付け

 ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)主催の『第40回にっけい文芸賞』(にっけい文芸委員会=浜照夫委員長)の授賞式が27日午後後、文協貴賓室で行なわれ、約200人が出席した。
 40回目の節目の今年は入選作もなく、応募自体が少ない上、全部門で佳作に留まったことから、文芸賞の今後のあり方を問うような発言が主催者側から聞かれた。
 山下譲二文協副会長は、「文協の存在意義を高めるイベントと理解している」と話し、続いて大部一秋総領事も開催への祝辞を述べた。
 中田みちよ日本語選考委員は、散文賞2作を「見聞記であるゆえに文体、表現を練るという作業がおろそか」とした上で、「500頁という作品に費やした労苦を考慮に入れ」て、佳作に選んだと苦渋の選考だったことを明かした。
 続けて、「ブラジルにおいて日本語文芸の未来はないと憂慮せざるを得ない。焦燥感を感じている」と語った。
 ポ語部門に関しては、藤山洋児選考委員、まんが部門では、田中エレーナ氏がそれぞれ講評した。
 また、発行者としてブラジル文芸に寄与した故マサオ・オオノ氏へのオメナージェンが行なわれた。
 受賞作は以下の通り。
【日本語部門】
 散文賞(佳作)
 「ブラジルに来て45年」吉田俊一著
 「南の花」中野義雄著
韻文賞(佳作)
 俳句短歌集「かえりみて」(武田知子)
 特別賞(佳作)
 記念誌「絆」ブラジル農協婦人部連合会(ADESC=池田桂子編集長)
 【ポ語部門】
 「ア・フィブラ・エ・オ・ソーニョ」(アントン・イケガミ)
 「ウマ・ファミリア・デ・ピオネイロス・エ・プレクルソーレスロス」(パウロ・S・ノガミ)
「デ・ソル・ア・ソル オ・ジャポン・ケ・ナッセ・ノ・ブラジル」(クニト・ミヤサカ財団法人)
 【まんが部門】
 佳作
 「アミーゴス・ダ・マッタ」(ウィルソン・コハマ)
 「アマニャン・シュボーゾ」(マルコ・アントニオ・アベ)

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