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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2010年12月23日付け

 世相を表す漢字一字を公募で選ぶ「今年の漢字」は『暑』。日本列島各地で5万人が熱中症となるほどの猛暑が続き、野菜の値段も高騰した。一方、サンパウロの夏は、『雨』ということで決まりそうだが、今年のコロニアを一文字で振り返りたい▼『惜』―。32年の歴史があったJALの直行便。9月を最後に「運休」に。最近日本を往復した人々から空の苦情をよく聞くようになった。待ち時間の長さや機内サービスの悪さに、飛び立ったままの鶴の翼を惜しむ声も一層▼創立55周年を迎えた文協には『夢』を差し上げたい。机上の空論とも揶揄される国士舘センターエコパーク化計画、年間予算の10倍の特別予算承認…。先日の垢抜けない記念式典・祝賀会が、文協の身の丈を見せつける結果となった。夢と現の区分けがつかない執行部の皆さんを夢から覚まさせるのは、来年の会長選挙か▼最後にミソがついた百周年事業。元調整役が仕事も果たさず金は返さず泥沼の様相を呈した百年史農業編問題。協会の決断は〃泣き寝入り〃。「日本人だから、と信用したのが悪かった」とほぞを噛む関係者から件の元調整役に贈られたのは『恥』の観念▼小紙でいえば『止』を当てたい。購読者の減少が止まらず意気消沈の編集部。今年それが横ばい状態となり大いに気をよくした。その理由は、今年始めた振り仮名が認知・評価されてきたと見たい。打ち間違いに対するお叱りの声もしっかり受け止めながら▼『寅』年ながら、あまり吠えなかった今年のコロニア、来年に期待を繋げたい。当方は、裏に表に、しっかりと『兎』耳をそばだてて。(剛)

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