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茨城県人会館=10人の強盗団が襲撃!=門、ドアガラスを破壊=狙いつけた計画的犯行か

ニッケイ新聞 2011年5月17日付け

 12日深夜過ぎ、サンパウロ市リベルダーデ区にある茨城県人会館(Rua Bueno de Andrade, 657)が約10人の強盗団に襲撃される事件が発生した。門が破壊され、玄関のガラスを割られたが、侵入されることはなく、犯人らは車で逃走した。県人会関係者と被害届けを出した住民は、「被害届けを出しても状況は変わらない」と諦め顔だ。

 住人によれば、同日午後12時頃、2人の男が建物の前を伺い始め、約5分後に車2台に乗り込んだ8人が到着、門の鍵を壊し始めた。
 門が開くと犯人は2組に分かれ、1階玄関と2階玄関のドアを開けようと試みたが、ドアのガラスは割れたものの金属部分までは壊れなかった。
 そのうち、騒ぎに気付いて集まってきた近隣住民に対し、犯人のうち1人がシャツを捲り上げ、拳銃を見せて威嚇。
 犯人達は目撃者が増えることを怖れてか、車で逃走した。その間わずか10分間。その後、通報を受けた警察が到着している。
 事件当時、建物内には3人の住民がおり、玄関をドンドンと叩く音を聞いていた。
 そのうちの一人は、「県人会が狙われていると気付き、怖くて部屋の鍵を閉めた」と話す。
 先月22日には、住民の1人が帰宅途中に10代後半の6人の集団に追いかけられ、門の鍵を盗られるという事件が発生。
 その2日後、車で乗りつけた4人が門の鍵を触っている姿が別の住民に目撃されている。錠前は替えられていたので、被害はなかった。
 短期間に被害が頻発したことから、警察は同一犯による計画的犯行の可能性が高いと見ており、「明かりが点いていたことから、住民がいることを承知のうえでの襲撃だ」と話している。
 同県人会館では数年前にも住人が引越しの作業中に強盗に襲われ、車ごと荷物を奪われる事件が起こっている。

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