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ブラジル国内ニュース

ニッケイ新聞 2011年6月1日付け

 パロッシ官房長官の資産急増問題で、財務相や中銀総裁などの経験者は金融市場などのコンサルタントとして破格の扱いとなる事が収益増加の原因との発言があった。発言内容は納得できるが、ジウマ大統領の選挙参謀を務め、組閣作業にも関わった下議時代の官房長官が、コンサルタント業での収益を官房長官就任直前の2010年11〜12月に受け取った事や政権移譲時の実権行使はないなどの説明には、首を傾げる人も多い。汗水流して働いても食うや食わずの庶民もいる中、庶民の血税から給与を得る閣僚や議員達に情報公開を求めるのは当然では?
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 銀行やスーパー、ガソリンスタンドなどにある現金自動預け払い機(ATM)を狙う強盗事件は相変わらず頻発し、5月30日の大サンパウロ市圏では、サンパウロ市北部フレゲジア・ド・オー、同西部ピニェイロス、サンベルナルド・ド・カンポ市とオザスコ市の少なくとも4カ所のATMが被害に遭った。オザスコのATMはスーパー内にあり、火災も発生。現金を持ち去られたのはピニェイロスの1件だけだというが、ATMを爆破させるためのダイナマイトは、石切り場や工事現場で使うものが盗まれたり警官が関与したりしている可能性がある他、国外から調達している犯罪者もいるという。繰り返す被害に、スーパーなどにはATM取り外し勧告も出されているという。

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