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サントス厚生ホーム=6月祭り、約3百人が来場=コーラス、日舞、太鼓も

ニッケイ新聞 2011年6月10日付け

 サントス厚生ホーム(遠藤浩経営委員長、前園マルセリーノホーム長)が、毎年恒例のフェスタジュニーナを5日、同ホームで開催した。およそ300人が会場を訪れ、大いに賑わった。
 当日援協が用意した、遊覧船観光を含むバスツアーには87人が参加。バスは午前8時半に援協前を出発し、午前10時にサントスに到着した。
 遊覧船での観光には62人が参加し、強風に見舞われつつも晴天下でのサントス湾周遊クルーズを1時間ほど楽しんだ。
 厚生ホームには正午過ぎに到着し、会場に設置された食事用のテーブルは既に多くの人で埋まり、カウンターには長蛇の列が出来ていた。食事の給仕などにあたっていたのは地元の女性ボランティアだ。
 食事は食べ放題で、海の幸が豊富なサントスならではのボリュームのある魚の刺身、鰯の丸焼きなどが目を引いた。
 また、今回も多くの団体が演し物を披露。ホームのコーラスの皆さんは指揮の女性に合わせ「365歩のマーチ」を張り切って合奏し、拍手を浴びた。
 最も人気を集めたのは、「花柳流」門下生の皆さんによる日本舞踊。サロンは一気に込み合い、集まった人は熱心に鑑賞していた。
 その他、福島県人会スザノ支部「白虎隊」による太鼓ショーも、大いに会場を盛り上げた。
 また、菓子や日用品、富有柿の販売なども行なわれ、援協のバスツアー客たちが熱心に買い物をする姿も見られた。
 「今日は晴れて良かった」と前園ホーム長は、と安堵の表情を見せ、「就任して初めてのフェスタジュニーナで緊張しましたが、多くの人が来てくれてよかった」と満足気な様子で語った。

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