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東西南北

ニッケイ新聞 2011年6月18日付け

 2014年のW杯や2016年のオリンピック開催で雇用創出も進むリオ市は今後、人口流入といった問題にも直面する筈だが、二つの大型イベントの前に解決が求められている課題の一つが治安確保。人口流入が進む所は犯罪増加の傾向があるだけに期待されるのは平和駐留部隊(UPP)増設で、軍警は、18番目のUPP設置のため、19日の日曜日にマンゲイラの丘を占拠する予定だ。麻薬密売組織コマンド・ヴェルメーリョの拠点の一つとされるファヴェーラ制圧は5月中に発表されており、麻薬や武器の押収量が減るという声と住民を巻き込む危険が減るという声が入り混じる中、逃げ出した密売者や武器がどこへ行くかも気がかりだ…。
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 南大河州ポルト・アレグレ市東部カンポ・ダ・トゥッカで16日夜、麻薬密売者らに3日間監禁されていた34歳の女性と2歳の男児が救出された。車に乗って出かけたきり帰ってこないと捜索願を出した夫が、麻薬を買いに行って事件に巻き込まれたに違いないと告げたため、目星をつけた警察が踏み込んだところ、麻薬を使った後と見られる女性は、車や服、宝石類も身包み奪われ、汚れた服を着せられたまま。子供の方は、空腹と寒さで泣いていた。見張り役の男が逮捕されたとあるが、社会学者で中流の上の暮らしをしていた彼女が麻薬に手を出した経緯は書かれていない。

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