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神戸の小学生が移民研究=移民船写真を史料館寄贈=「乗船者はぜひ連絡を」

ニッケイ新聞 2011年8月5日付け

 7月16日付け本紙に一部掲載した、神戸の小学生小島華さん(11)から送られてきた『りおでじゃねろ丸』と『ぶえのすあいれす丸』の2隻の移民船の写真、計12枚分のデータが、この度ブラジル日本移民史料館に寄贈されることになった。
 移民船の機関士だった曽祖父、猪俣精男さんが残したアルバムに残されていた、移民船上で催された運動会や赤道祭の様子を写した写真に関心を持った華さんは、昨年から自由研究で移民について調べてきた。
 「当時の様子を直接、この時移民としてブラジルに渡った人に聞きたい」と弊社に協力を求めてきたため、写真に写る本人、もしくは猪俣さんを知る人に、本紙を通じ呼びかけを行なったが、残念ながら情報は寄せられなかった。
 そのため今回、猪俣さんが前述の2隻の移民船で行なった全7航海で渡伯した移民全てに対象の幅を広げ、再度情報を募ることにした。7航海の詳細は次の通り。
 『ぶえのすあいれす丸』サントス着の年月日=1934(昭和9)年6月2日、10月31日、1935(昭和10)年3月30日。
 『りおでじゃねろ丸』サントス着の年月日=1937(昭和12)年11月3日、1938(昭和13)年3月16日、8月1日、12月23日。以上7航海に搭乗しており、その体験談を華さんに話してもいいという人は、ぜひ編集部(11・3208・3977/児島)まで連絡を。

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