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ニッケイ新聞 2011年9月28日付け

 合同で移民祭を祝うという新しい取り組みは是非これからも続いて欲しいもの。実は台湾も今年で移民百周年を迎えていたが、国連から正式に国と認められていないことで同祭実行委員会に情報が届かなかった。台湾の参加者らは特に気にしている風ではなかったが、母国がどこであれ同じ立場の者同士、一度きりしかない機会を共に祝えず残念だった。
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 ロシアの踊りと思われがちなコサック・ダンスだが、発祥地はウクライナのコサック地方。芸能祭では他のヨーロッパ諸国の牧歌的踊りと対照的に、男性を主役としたアクロバティックな動きで観客を引き付けた。それもそのはず、元はモンゴル人が持ち込んだ東洋武術で、コサックの軍人らによって舞踊化されたもの。肉体の強さ、柔軟さ、戦での武勇を表現しているのだとか。
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 大竹富江さん(97)を含むブラジルを代表する女性現代アーチストの名前が、蘭の交配種の新種に付けられたとエスタード紙サイトが報じている。残りの2人は小説家リジア・ファグンデス・テレス、女優マリア・デラ・コスタ。そういえば、サンパウロ蘭協会に所属する日系蘭栽培農家にも、新品種に依頼を受けた人の名前を付けるという有料サービスをする人がいると聞いた。結婚記念で奥さんの名前を蘭の新品種に付けるプレゼントをするのも、ちょっとロマンチックか?

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