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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2011年10月15日付け

 チュニジアの「ジャスミン革命」に始まる専制国家への庶民の怒りは、エジプトやリビアなどに及び、ノーベル平和賞こそ逸したが「アラブの春」とし、世界的な広がりを見せているのは、ご承知の通りである。胡錦濤国家主席の率いる共産党国家の中国でも、インターネットによる「党と政府への抗議」が巻き起こり当局が当惑しているの情報もある▼あの豊かさを誇る最強のアメリカに於いても、NYで富の偏重を批判し、失業率の高さと経済不況の是正を求めるデモが起こり、全国的に拡大する様相を呈しているし、アジアにも波及する可能性は極めて高い。1人、1人の力は弱いが、これが10人となり100人、1000人ともなれば、権力を握る高位高官も黄金の「玉席」を手放さざるをえない。チュニジアやムバラク大統領もだし、カダフィ大佐もである▼こうした一般市民の動きは、ブラジルにも及び、「汚職追放」の叫びとなってリオからブラジリア、サンパウロなどに広がり、住民や街を通る人たちに「立ち上がれ」と呼びかけている。首都でのデモには学生らの姿が多かったけれども、上議と下議の数と同じ594本のホウキを振り上げての行進は、どこかジャニオ元大統領の政治姿勢を想わせ—ちょっとばかりほのぼのとした▼この国は、カネと政治の悪しき因縁が、どういうわけか断ち切れない。近くは、コーロル元大統領もいるし、パウロ・マルフ下議は、イミグランテ街道などの建設に辣腕を振るったのはいいが、袖の下は莫大で真っ暗闇。だが—である。世にも不思議なのは、ご本人らが下獄したの話しは聞かない。(遯)

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