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日本文化を伯国の発展に=日伯文化連盟=創立55周年記念式典=中谷理事長「活動の幅広げたい」

ニッケイ新聞 2011年12月3日付け

 日伯文化連盟(アリアンサ、中谷アンセルモ理事長)が今年で創立55周年を迎えた。聖市議会が主催する記念式典が18日、市議会貴賓室で開催され、中谷理事長をはじめアリアンサ関係者、大部一秋在聖総領事、日系団体代表など約200人が出席した。中谷理事長は「我々の役割は日本文化や礼儀正しさをブラジル社会に普及させること。今後は若い生徒を増やし、活動の裾野を広げていきたい」と展望を語った。

 同連盟はサンパウロ市制400周年を迎えた1956年、祭典長を務めた詩人のギレルメ・デ・アルメイダを会長に設立された。
 現在ヴェルゲイロ校、文協内にあるサンジョアキン校の2カ所で日本語講座を開設。50人の教師陣のもと日本語を学ぶ約1600人の75%が大学生だという。
 外国人向けポルトガル講座や、折り紙、押し花、書道、マンガ等の文化講座も併設しており、受講者数は年間約200人を数える。
 今年7月には2011、12年度の新役員就任式に合わせ55周年記念式典を開催、野村アウレリオ聖市議の発案で今回の式典開催の運びとなった。
 大部一秋在聖総領事は「日本文化普及にアリアンサが果たしてきた役割は大きい」と半世紀にわたる功績を讃えた。
 中谷理事長は「活動を継続できたのは、各移民の文化を尊重するこの国のお陰。文化を伝えることがブラジルの発展にもつながる」と述べた。
 「インターネットを使った通信教育の導入で更に生徒を増やしたい」と意気込みを語り、将来的には授業を撮影したものをパソコンや携帯電話などで閲覧できるようにすることで「教室外でも学習できる環境を整えていく」とも話した。
 式典の終わりにはブラジル邦楽協会と弦楽楽団「カメラッタ・フクダ」が共演。春の海など古典邦楽4曲が西洋音楽調に編曲され、来場者は和洋折衷の一風変わった音色に聴き入った。
 アリアンサで漢字教育研究に携わるアレシャンドレ・モライスさん(48)は大学在学中、同連盟で日本語を学んだ。
 「ひらがなと漢字に一目ぼれ。あの頃、教室で非日系人は私一人だけでしたが、日本文化を知るために通う非日系が増えた。嬉しいことです」と流暢な日本語で話した。

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