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東西南北

ニッケイ新聞 2012年2月3日付け

 ロッテリカは銀行より狙われる? 宝くじファンお馴染みのロッテリカは、連邦貯蓄銀行支店としての機能も持ち、年金や生活扶助の受取りも可能だが、銃を持った警備員もおらず、現金を引き出した客や年金生活者らを狙う強盗も頻発。店を出た途端襲われた人や、一緒に酒でもと誘われて睡眠薬を盛られる〃おやすみなさいシンデレラ〃の被害者が後を絶たないという。従来は売上金目当ての強盗が中心だったが、現在の標的は一般庶民に移ったという事か。
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 サンパウロ市東部モオッカにある旧マタラゾ家の工場の建物が文化遺産に指定された。倉庫の一部は建設会社の手に渡り、地下駐車場つきの7階建てビル2棟を立てる計画もあったというから、今後の管理や所有権などの問題が生じそうだが、指定された物件や申請中の物件が取り壊される事件も多い昨今。一度壊されたものは取り戻せない…。
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 ブラジル音楽界の「Rei(王)」ことロベルト・カルロスが1961年に発表した幻のデビュー作「Louco pro Voce」が、約50年ぶりに再発売される。本作は、ロベルトが60年代半ばに英米ポップス調の曲で時代の寵児になった頃、出来に納得していなかったことを理由に廃盤となり、公式作品として認められていなかった。中古レコード市場では5千レアルの高値がつく貴重盤として有名だった。

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