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第56回パウリスタスポーツ賞

ニッケイ新聞 2012年4月13日付け

サンパウロ市議会で盛大に贈呈式=16部門17人、特別賞3人

 各スポーツ界で活躍した選手や功労者を表彰する『パウリスタスポーツ賞』の贈与式が、4日夜、サンパウロ市議会の貴賓室で盛大に開催された。同賞は、本紙の前身であるパウリスタ新聞の創刊10周年を記念して創設されたもので、スポーツ振興を通じて日伯社会に和を築くことを目指す。今年で56回目を迎え、今では日系社会有数の伝統行事となっており、今年初めてサンパウロ市議会で開かれた。ゴルフ、陸上、水泳、空手、古武道など全16部門から、各連盟やクラブの推薦により選出された17人及び、他に3人が特別賞を受賞した。会場には遠方からも受賞者の親族や関係者ら約400人が訪れ、受賞者のスポーツ界における貢献に賛美を贈った。

 開場と共に、貴賓室は早々に訪れた家族や関係者らで立ち見が出るほど一杯になり、受賞者らは緊張した面持ちで前方に並んだ。
 壇上には神谷牛太郎サンパウロ市議、飯星ワルテル連邦下議、下本八郎元サンパウロ州議など議員らや、グランデ・サンパウロ・マレットゴルフ協会の上村康治会長、全伯講道館柔道有段者会の関根隆範会長、リベルダーデ文化福祉協会の池崎博文会長など、数々の日系スポーツ・文化団体代表らが列席した。
 挨拶に立った高木ラウル本紙社長は、「今回初めて市議会で開催できたことを感謝する。56年間も続いてきたのは、ブラジルスポーツ界で活躍してきた優秀な選手達を励ます賞の存在が広く知られ、支持されてきたから。日系スポーツ界あってのこの賞だ。記念プレート自体は質素なものだが、その歴史の重みを感じて欲しい」との言葉を贈った。
 続いて神谷サンパウロ市議は「市の顔を持つこのイベントに扉を開くことは、サンパウロ市議会にとって名誉なことだ。発展・統合され、更に進歩的になっていく日系社会という大きな家族に貢献する日系人の選手と指導者の皆さんに、こうしてご挨拶できることを誇りに思う」と賞賛を贈り、飯星連邦下議、羽藤ジョージサンパウロ州議からも祝辞が述べられた。
 司会の花田ルイスさんが受賞者一人ひとりの功績と名前を読み上げ、来賓から恭しく記念プレートが手渡された。その都度会場からは大きな拍手や歓声が湧き上がり、カメラマンと共に家族や関係者が喜びに溢れた受賞者の姿にシャッターを切った。

「皆のおかげ、励みになる」=喜び溢れる受賞者の声

 東誠さん(69、熊本)=サルト市=は、同市体育局と共同で土俵を設置するなど、約10年前から指導者として相撲普及に努めた。「市の柔道道場で相撲を始め、1年も経たないうちに優勝者が出て、市長も『面白い』と積極的になった。皆さんが自分を推薦してくれて嬉しい。賞は今後の励みになる」と喜んだ。
 平栗マリオさん(63、二世)=アサイ市=は1966年から陸上選手として長年活躍し、83年からは全伯大会に出場するチームの監督を務めた。「パラナ州から監督が受賞したのは初めてで、市の皆がすごく喜んでいる。これからも出来る限りは続けたい」と抱負を語った。
 ブラジル女子剣道・居合道の草分け的存在であり、ブラジル剣道連盟に42年間貢献してきた岸川道子さん(73、佐賀)=サンパウロ市=は、当日欠席したが夫の吉朗さん(佐賀、76)が代理出席し、「縁の下の力持ちとして、私や家族、佐賀県人会剣道部のために尽くしてくれた。栄誉ある賞を受賞できたのも、本人の努力の賜物」と感謝を述べた。
 イビウナ市で世界大会少年の部の開催に尽力し、現在同市市長を務める村松コウイチさん(65、二世)は、「このような賞を頂けるとは全く思っていなかった」と嬉しい驚きを見せ、ブラジル代表選手として北南米大会で活躍した頃を振り返り「子供の頃、色々と支援をしてくれた人がいたおかげで野球が出来た。今度は自分が貢献する番」と語った。
 7歳から卓球を始め、南米競技大会やラテン・アメリカ大会で10以上もの金メダルを獲得するなど、国内外で活躍する山本ヒデオ・レイナルドさん(30、三世)=サンパウロ市=は、「国外で試合をしたり日本で研修をしたりしたとき、いつも両親が資金を出し支援してくれた。両親も喜んでいる。本当に嬉しい」と満足した様子で話した。
 06年にブラジル健康表現体操協会を創立し、数年間で約900人の愛好者を獲得するなど、会長として同体操の普及に取り組んだ川添敏江さん(61、静岡)=サンパウロ市=は、「指導員と会員が色々な所で活躍しているおかげで頂けた賞。これからも頑張りなさいということだと思って、皆さんと一緒に体操を広げていきたい」と将来への意気込みを見せた。

今年の受賞者

 【陸上】平栗マリオ、【パーク・ゴルフ】小森富美子、小森敏夫、【マレット・ゴルフ】伊藤実、【相撲】東誠、【剣道】岸川道子、【空手】与那嶺育孝、【合気道】中村パウロ・ナオキ、【ゲートボール】斉藤ジョアン・ネット、【古武道】アレッサンドロ・ラバーロ・バルボーザ、【射撃】佐藤アンナ・ベアトリース・アユミ、【水泳】小山丸山ガブリエル、【野球】村松コウイチ、【ゴルフ】田村栄、【テニス】岩井ヒデオ・ロベルト、【卓球】山本ヒデオ・レイナルド、【柔道】桑原アラン・エイジ。《特別賞》【ソフトボール】ヤジマ・ネルソン・ヒデオ、【健康表現体操】川添敏江、【相撲】魁聖一郎。(敬称略、順不同)。

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