ホーム | 日系社会ニュース | 南米産業開発青年隊=歴史残す記念碑を建立=パラナ州ドウラジーナに=入植由来のプラッカも=ペドローゾ市長「歴史に感動した」

南米産業開発青年隊=歴史残す記念碑を建立=パラナ州ドウラジーナに=入植由来のプラッカも=ペドローゾ市長「歴史に感動した」

ニッケイ新聞 2012年5月12日付け

 南米産業開発青年隊(以下青年隊、早川量通会長)が訓練所を構えたゆかりの地である、パラナ州ドウラジーナ市に記念碑が建立され、除幕式が4月21日にあった。記念碑は今年新設された「ジョン・ナカムラ公園」内に設置され、市職員が笠戸丸、富士山、鳥居、日伯両国旗を描いた壁をバックに、藤岡忠三氏(7期生)が制作した石碑、青年隊入植の由来を記した日ポ両語のプラッカが設置された。式典は同公園の命名式に併せて実施され、ジョゼ・カルロス・ペドローゾ市長をはじめ市会議員や多くの市民、ウムアラーマ、マリンガ、グアイラなどから駆け付けた青年隊員やその親族ら約60人が参加した。

 青年隊は1956年に始まり、建設技術の訓練を受けた青年326人が来伯、移住地や農地の開発事業に携わった。初期の隊員らが、当時大原始林だった約400アルケールの土地を切り開いて設置した訓練所は、後発隊員らの農業研修も兼ねた訓練拠点ともなった。
 35周年を迎えた1991年、今は私有農地となっている訓練所跡に、イッペーの木で作った記念碑を設置。しかし腐朽が進んだことから、新しい記念碑の設置場所を探すことになり、訓練所跡から14キロと近くに新設中だった同公園への記念碑設置を打診したところ、青年隊の歴史に感銘を受けたペドローゾ市長は快く了承した。
 ペドローゾ市長は除幕式で「この地から青年隊員らが、希望を持ってブラジル全土に飛び立ったと聞き、とても感動した。日本人の皆さんは怠けず正直者で、ブラジルの発展のために尽くしてくれた」と感謝を述べ「この公園の管理は、今後市が責任を持って行う」と宣言した。青年隊員やその親族らは謝意を表するように、いつまでも拍手を送った。
 聖市から参加した盆子原国彦元会長は「昔は原始林だったのに、今はすっかり立派な街になった。ここには僕ら日本人が生きた歴史がある。いつか青年隊の子供や孫がルーツを探る時のためにも、このままずっと記念碑に残っていてほしい」と話した。

image_print

こちらの記事もどうぞ