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東西南北

ニッケイ新聞 2012年5月19日付け

 暴行被害の女性からの届出が2011年に4万8152件あったという数字を見て、思い出したのは、2010年の交通事故による死者が4万2844人という記事。3万7594人だった2009年より増えており、1日に117人が死んでいる計算になる。12、3分に1人の死者というのは、やはり驚きだが、車の数が増えているのだから仕方がない? 歩行者保護キャンペーンを実施したサンパウロ市では、車に撥ねられて死ぬ人は減ったが、バイクの事故での死者は増えている…。
     ◎
 17日にブエノス・アイレスのホセ・アマルフィターニ・スタジアムで行われたリベルタドーレス杯準々決勝で、サントスFCはホームのヴェレス・サルスフィエルドに0—1で敗れた。サントスが同杯2連覇のために準決勝に進むには、24日のホームでの同カードを2点差以上で勝つか、1点差で勝ってPKでも勝つかのどちらか。
     ◎
 16日から開催中のカンヌ映画祭で、18日に上映されたチリの映画「ノン」が大喝采を浴びた。この映画は、1988年のチリでのピノチェト大統領の任期延長をめぐる国民投票における、反ピノチェト派の民衆運動を描いたもの。大きな時代の転換点を映したもので、ラ米民には興味深い。主演はメキシコ人の世界的俳優で、ハリウッドでも人気のガエル・ガルシア・ベルナル。

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