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東西南北

ニッケイ新聞 2010年1月19日付け

 16日(土)からサッカーサンパウロ州選手権開幕。クラブ創立100周年のコリンチアンスは、ロナウドやロベルト・カルロス温存の第一戦を引分けたが、サンパウロFCは初戦敗退。欧州では、選抜チーム復帰を狙うロナウジーニョ・ガウッショが1試合3得点の大活躍。
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 在サンパウロ市のハイチ領事が14日、録音中とは知らず、「地震によってハイチが知られる様になったのは良い事だ。地震はアフリカ出身者が持ち込んだマクンバのせい。アフリカ出身者は呪われている」と発言。翌日の謝罪時には、自身もアフリカ出身者の子孫で、今回の失言はブラジル語に不慣れなため誤解が生じたものと弁明した。母国では検視後に共同墓地に埋葬された人だけで7万人超の惨劇が起き、食料や水の奪い合いも起きている最中。しかも、アフリカ出身者や子孫も多いブラジルへの派遣領事がこんな失言とはお粗末な限りだ。18日現在、ブラジル人の死者は、民間人のジルダ医師と国連のルイス・カルロス・ダ・コスタ事務官を含む18人。行方不明兵士は2人となった。
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 サンパウロ州内陸部オリンピアでの下痢多発は、09年にリオ州や北東伯で流行を引起こしたのと同じ、ノロウイルスによるという。感染性胃腸炎を起こすウイルスだが、食物や水、人体接触により感染するため、食事準備時や食事の前の手洗い励行、食べ物には火を通すなどの注意が必要だ。また、リベイロン・プレットでは、14日までのデング熱患者発生が09年同期比88%増の77人で、1日当り検査数も昨年の25件が40件に。高温多雨の夏の健康管理は睡眠、栄養も鍵だが、これだけ洪水が起きれば、熟睡も困難か。溜まり水未処理で、蚊発生の可能性も更に高まる…。

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