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商議所昼食会=前ペトロブラス総裁が講演=「バイーア州の経済展望」

ニッケイ新聞 2012年5月25日付け

 ブラジル日本商工会議所(近藤正樹会頭)の5月の定例昼食会が11日午後、聖市ホテルで開かれ、ペトロブラス前総裁のジョゼ・セルジオ・ガブリエリ・バイーア州企画長官が「バイーア州の経済展望」と題して講演した。
 冒頭、同氏は「わが州は北東部で最も観光客が多く、経済発展の可能性も高い」とアピールした。
 同州の面積はフランスを上回り、人口は約1420万人、417の自治体を擁する。GDPは15億7千万レアルで2008年から4年連続で経済成長を続けており、「貧困からも脱却しつつある」と報告した。
 同氏の説明では2009年には貧困層が3割減少し、100万人以上が貧困層から脱出、中所得層に移行したという。
 農業は州西部で大豆、綿花、コーヒーの生産性が高く、州東部で紙パルプや牛肉、北部や海岸地域では果実の生産が活発。他には造船業、自動車産業などがあり、原油掘削は全国で最初に始まったという。また風力発電が飛躍的に伸びており、「州内の半乾燥地帯が風力発電に最も適している」と説明。
 物流面では、州内を横断しトカンチンス州までつなぐ約1500キロの東西鉄道が完成すれば、それまで課題だった生産物輸送の問題改善が見込まれるという。また、サンフランシスコ川を利用した水上輸送や空港設備も改善すれば、市場へのアクセスが抜本的に良くなると説明した。
 また、州都サルバドールでは地下鉄建設計画が進みつつあり、ガブリエリ氏は「完成すれば都市機能が改善し、不動産業やサービス業が活性化する」と強調した。
 2014年のW杯ではサルバドール市でも試合開催が決まっており、スタジアムは今年末までに完成する予定だという。
 また、同州は高速道路、水処理、サッカースタジアムなどの案件を官民共同プロジェクト(PPP)で推進しており、民間側のパートナーを募集しているという。
 最後にガブリエリ氏は、「わが州は旺盛で魅力ある経済を誇っている。貧困などの問題はあるが、天然資源が豊富。長期のビジネスパートナーになれると思う」と会場に呼びかけた。

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