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ニッケイ新聞 2012年12月11日付け

 ブラジル人の平均寿命は74歳程度、日本人男性は79歳程度であり、ブラジルに長いこと住む移住者はその中間的存在ともいわれる。実際、戦後移住者の代表格と言われるコチア青年の平均年齢は、同連絡協議会の集計によれば77歳だ。一世の高齢化は、在外投票だけでなく日系社会の様々な動きに大きな影響を与えているようだ。
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 近年ジウマ大統領も力を入れている水産業。日本は高い養殖技術を誇るものの、水産物自給率は年々低下し今や6割弱。そんな中、クォンタムの輿石信夫代表取締役は「日本は値段をたたくし質にもうるさい。最近はブラジルに行った方がいいという会社が増えている」と言う。水産資源を高く買い取る中国を横目に、「日本も真剣に養殖を考えないと」と危機感を募らせている。

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