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日伯関係の重層化へ=在サンパウロ日本国総領事 福嶌教輝

ニッケイ新聞 2013年1月1日付け

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年9月に着任して以来様々な会合に出席し、移住地を回らせて頂き、できるだけ多くの方々とお会いし、お話を伺うことを目標にしてまいりました。その中で、サンパウロをはじめとする各地域における日系人の方々の溢れんばかりの力を実感することができました。
 本年は1908年の笠戸丸移民から始まった日本人移住の歴史が105年目を迎えます。また、1953年から再開したブラジルへの移住が60年目を迎える節目の年となりました。
 日系社会の皆様方は、一世紀を超えた日伯交流、相互理解に大きく貢献されているのみならず、これからを担う人材が多く育ち、様々な分野で目覚しい活躍の場を得ています。それは、開拓移民の筆舌に尽くしがたい苦闘と努力、また教育に熱心に取り組まれた先人の歴史の上に成り立っていることを忘れることはできません。
 今や高度な技術や専門知識を身につけた日系社会の皆様、そして次世代の日系子弟はブラジル社会においてもリーダーとなり、今のブラジルの飛躍的な発展に大いに貢献され、今後の日伯両国関係の推進に向けさらに活躍されることと確信しております。
 さて、今後の日伯交流を展望すると、両国の関係は新たな局面に入って来ていると感じさせられます。ブラジルは緑豊かな国土に支えられた農業、豊富な資源と工業技術が世界的に注目を浴びる中、サンパウロを中心に社会基盤整備も着々と進みつつあり、日本からの経済交流や企業進出が非常に活発になっております。今や日本とブラジルの経済交流はかつてないほどの重要性を帯びております。
 日本とブラジルの関係では、特に本年は野球の世界大会であるWBC、また、サッカーのコンフェデレーションズ杯の開幕戦で両国が戦うこととなっています。
 両国民の愛するこの競技で、それぞれの世界大会で、最も注目の集まる開幕戦で両国が戦うことは、偶然とは言え、日本とブラジルとの関係が更に拡大し重層的になっていくことを予感させるものであります。
 日伯両国の関係も官民一体となった「オールジャパン」の体制で積極的に取り組み、遠くて最も近い国と言われる日本とブラジルのパートナーシップの強化を更に拡大、深化させていくことが不可欠であると考え、総領事館としても皆様のために最大限お役に立たせて頂きたいと思っています。
 最後に、皆様にとって2013年が更に大きな飛躍の年になることを心より願うと共に、ご健勝とご多幸を深く祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。

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