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文協会長選挙=木多氏が正式に立候補宣言=原田評議員会長も再出馬=「遣り残していることある」

ニッケイ新聞 2013年3月15日

 4月27日の評議員会で決定する次期文協会長の選挙に向けて、共に現職の木多喜八郎会長と原田清評議員会長が8日午前来社し、「まだ遣り残していることがある」と再立候補宣言をした。すでに現体制支持グループ(GAS)が組織され、今月23日の定期総会で選出される50人の評議委員に、できるだけ多く現体制派を送り込むべく、自派名簿を添付して文協会員に送付し、それに投票するように呼びかける文書の配布を始めた。

 木多会長は「支持グループができたので、再出馬を決めた。終わらせなければいけない仕事がまだ山積みなので、4月からすぐに取り組みたい」と話す。日本の情報機器専門商社「大塚商会」の創業者、大塚実名誉会長から1億円(約250万レ)の寄付を受けることになっており、4月に振り込まれたすぐに大講堂、体育館、日本館、史料館の改修工事に取り掛かりたいという。
 同時並行的に、昨年12月の評議員会で決議された、援協診療所跡を「文化スペース」にするプロジェクト(200万レ)のルアネー法認可の書類手続きを進め、来年中には資金集め、工事開始へともっていきたいと考えている。
 もう一つの大計画「国士舘エコロジーパーク構想」(500万レ)は、「これは、あくまで構想の段階。でも一昨日はサンロッケ市長に計画を説明し、賛同を得てきた。これも同時に進める」と意気込んだが、いつごろ工事を始めるかは「わからない」状況だ。
 文協ビルが市歴史文化財に指定されそうな件に関し、「文化財指定されたら改修工事もできなくなる」として木多会長は各日系団体や政治家、関係者に広く呼びかけて反対署名を集めるという。
 原田評議員会長は「木多会長は真面目で、能力がある。彼を支持する意味で、もう一期続けることにした」と語り、「INSS、消防法許認可問題など、いま文協はいろいろ困難な課題を抱えている。せっかく解決の筋道が見えてきたので、ここで他の人が入って間違った筋道にいくと、さらに遅れる可能性がある。もう一度、我々に任せてほしい」と語った。
 文協は06年から12年までのIPTU(土地家屋税)で100万レもの負債を抱えていたが、原田氏が市と交渉した結果、「払う必要なし」との回答書類を得たという。「INSS問題も僕が評議員会長になってからやり方を変えた。時間はまだかかるが、こっちも勝てると見込んでいる。今のやり方を継続することが一番の良策、そのためには現体制を続けるのがいい」との持論をのべた。
 今月23日の定期総会で50人の評議員が入れ替わる選挙が行われ、現評議委員と当選者を中心に次期会長シャッパが作られる。2人は23日晩に訪日し、外務省関係者との懇談の後、大塚実名誉会長にお礼のあいさつに行く予定。4月10日には帰伯し、同27日の評議員会に向けた選挙運動に注力する。

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