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東西南北

ニッケイ新聞 2013年6月25日

 22日はリオでもデモが行なわれたが、コパカバーナ地区では少し様子が違った。23日付エスタード紙によれば、同地区では「リオ・デ・パス(平和なリオ)」運動と称し、海岸に「ここ10年間で殺害された50万人のブラジル人」を表現する500個のサッカーボールが置かれた。午前7時頃から子供を含む参加者が集まり始め、行進はせず正午にボールを一斉に宙に蹴り上げたとか。これも、治安改善、暴力根絶を訴える立派なデモ?
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 スペインのエル・パイス紙が、ブラジル人向けに記事のポ語版を出すことを発表したと22日付フォーリャ紙が報じた。オンライン上で、今年中の発刊を目指すとか。同紙のサイト利用者1600万人のうち半数が南米諸国に住んでおり、欧州以外での発刊数は4万部に及ぶ。ウェブ時代台頭と同国の経済危機の影響で、購読者が30%減った同紙が、新市場としての南米に活路を見出した格好だ。ポ語版の記事は、サンパウロ支局のブラジル人記者がスペイン語から翻訳して書くそうだ。
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 ルノー日産グループがリオ州南部のレゼンデ市で新工場を建設中だが、目標として、全従業員2千人中、25%は女性を採用する見込みだという。23日付フォーリャ紙が報じた。フランソワ・ドッサブラジル支社長によれば、製造ラインの作業員1200人の枠に3週間で1万3千人もの応募があったそうだが、その半数が女性だったとか。「労働市場の新たな現実に即した形で採用活動を行う」方針だ。自動車工場の生産ラインというと男性のイメージが強い現場だが、これからは女性の時代に変わる?

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