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日伯首脳会談=年内の訪日実現に期待感=「W杯決勝戦で日伯戦を」

ニッケイ新聞 2013年9月7日

 G20サミット出席のためにロシアのサンクトペテルブルグ訪問中の安倍晋三首相とジウマ・ロウセフ大統領が5日正午を挟んだ50分間、首脳会談を行った。
 外務省サイトによれば安倍首相は「大統領の来日を引き続きお待ちしている。日本とブラジルは基本的価値を共有するパートナーであり、歴史と伝統に培われた特別な信頼関係を今後も大切にしたい」との旨を述べると、ジウマ大統領も訪日を期待する気持ちを改めて言葉にしたという。6月に訪日予定だったが〃抗議の波〃が起きて急きょ中止されていた。
 来年が大統領選挙の年で多忙となることから、訪日実現なら「年内」との観測も出ているが、現時点では未定だ。実現すればブラジル大統領が3回連続で訪日することになり、首相来伯を期待する声も強まりそうだ。
 大統領は「日本企業の対伯投資への高い評価と一層の期待」を示し、首相は「インフラ整備、防災分野での協力、国境なき科学計画に代表される人材育成等様々な分野において、日本として一層の協力をしていきたい」と返答をしたという。
 来年のW杯、16年のリオ五輪に関して大統領は、「来年の決勝戦で日本とブラジルが戦うことができればすばらしい。五輪東京開催決定をお祈りしたい」と述べた。さらに自身が米国の諜報活動の標的にされた問題に関して「サイバーセキュリティに関しても多国間の枠組みを作っていくことが重要である」と語った。
 日本では事前に「首相は首脳会談で、貿易面での一層の関係強化を確認したい考え。深海油田開発や、日本からの原発輸出など原子力分野での協力拡大が議題となる見通しだ」との報道もあったが同サイトには具体的な記述はなかった。
 なお、共同通信によれば安倍首相は5日深夜、2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会に出席するため、アルゼンチンに向け政府専用機で同地を出発した。ブエノスアイレスまで来て、IOC総会で五輪東京招致に向けた最後の訴えに臨むが、伯国には立ち寄らない。

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