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ニッケイ新聞 2014年1月24日

 サッカーW杯本番まであと5カ月――昨年末のグローボ報道では、会場となる全伯のスタジアムの半分しか完成しておらず、開催都市の交通インフラ整備工事は75%が遅延、または試合に間に合わないと報道された。当地らしく最後までハラハラ、ドキドキだ▼特にクリチーバ蹴球場は工事の遅れが酷く、使うかどうかを2月に最終決定する。せめてスタジアムぐらいは突貫工事で完成したとしても、インフラ整備の多くは間に合わない。政治家側の思惑としては全伯に恩恵をばら撒きたいから12都市開催にしたのだろうが、おかげで各都市で工事をせねばならず、不確実要素が飛躍的に増大した▼もしかしてインフラ工事を発注した政治家としては、蹴球場以外のインフラ工事は間に合わなくてもいいと本音では思っているのでは――との想像が湧く。「W杯のため」を錦の御旗に、大規模公共工事をして建設会社に税金をばら撒いて、より多くの建設作業員に恩恵を与えるという〃選挙対策〃だったのでは▼選挙前に金をばら撒くのが目的だから、最初からこの6月を期限として考えていなかった、だから平気で遅れる――と考えるのは穿ちすぎか。単に計画性がないから工事が遅れたのであれば〃普通〃だが、もし政治家がそう考えているのなら実に「計画的」だ▼イトゥーの日本代表宿泊施設も、既報の通りまだ骨組の状態だ。同施設側は「70%できた」というが、さる建築専門家に写真を見せて尋ねたら「40%」との答えだった。日本側は当地事情を理解し、しっかりと工事のケツを叩かないと泣きを見るかも。もう日本代表の〃試合駆け引き〃は始まっている。(深)

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