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東西南北

ニッケイ新聞 2014年2月18日

 ここ数週間でサンパウロ州民にとって大きな問題となっている水不足の問題だが、それは先週末の雨でも決して変わることはない。大サンパウロ市圏980万人の人に水を供給するカンタレイラ水系の水位は10日の時点の19・6%から16日には18・5%まで落ちた。だが、13日から4日連続で続いた雨により、1・3ミリだった2月の降水量は47・4ミリまで上がり、16日から17日の貯水率は28日ぶりに減少を食い止めた。気温の方も、1月19日から26日続いたサンパウロ市での30度以上の日も14日で止まった。少しでも情況が良くなるよう、2月下旬からという次のまとまった雨に期待したい。

     ◎

 サンパウロ市でもおなじみの建築物を多く手がけた建築家のジョルジ・ヴィルヘイム氏が14日未明、サンパウロ市内の病院で亡くなった。85歳だった。昨年12月に交通事故に遭って以来、入院中だった。イタリア生まれの同氏は12歳でブラジルに移住し、亡くなるまでの約60年間、ブラジルの都市化につとめてきた。サンパウロ市での代表作は中央部のヴァーレ・ド・アニャンガバウーやイエズス教会堂、西部の競馬場ジョッキー・クラブなどが知られている。

     ◎

 16日のサンパウロ州選手権、クラシコ(伝統カード)となったパカエンブーでのコリンチャンス対パルメイラスは、両チームのストライカー、ロマリーニョとアラン・カルデッキが1点ずつ決め、1対1で引き分けた。依然負けなしの好調パルメイラスに対して善戦したことで、コリンチャンスへの評価が高かった。一方、負けなしだったサントスは伏兵ペナポレンセに1―4で大敗する波乱も。

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