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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2014年4月10日

「ブラジル人女性はミニスカートが好きですよね」と言うと、編集長は「そんな姿は殆ど見かけないな。日本の方が遥かに多いんじゃないの?」と驚いた。当地で街を歩く女性は胸元や背中を大胆に見せても、足はたいていロングパンツで隠している▼女性の立場から言えば、それはミニスカが「好みに合わないから」ではなく、ショッピングやパーティー会場など〃安全〃な室内での使用に限っているからだ。その証拠にテレビにはミニスカの女性が多数登場するし、当地のブティックの品揃えは実は日本以上に豊富だ▼サンパウロ州保安局犯罪統計によれば、強姦件数はサンパウロ市内だけで年間約3千件、州内では1万2千件を数える。ミニスカ姿で街を歩けば男性の好奇な視線にさらされるし、人気の少ない場所なら最悪の事態だって起こりかねない。それが、彼女たちを常用から遠ざけている気がする▼ではなぜ胸元と背中は開放的なのだと聞かれれば、当地では足にこそ「究極のセクシーさ」が集約されているからだと思う。だから安全な場所での彼氏とのデートでは、存分に足を見せる▼一方治安のよい日本では、安心感からか女性がギリギリまで足を見せてためらわない。ただし当地とは逆に、胸元の露出はかなり控えめだ。それは価値基準が「可愛さ」にある日本の若き女性たちにとって、一種の少女らしさにつながる足の露出は許されても、成長した大人の女性の象徴である胸の谷間を見せるのは〃行き過ぎ〃とされるからではないか▼ブラジル生活で気付いたことの一つは、治安の良さとスカートの短さが比例するということだ。ミニスカ女性が街に増えたら、安全な国になった証拠?(阿)

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