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パナソニック=W杯クイアバ会場に液晶大画面=防犯カメラ330台も納入=リオでは五輪セミナー開催

ニッケイ新聞 2014年4月15日

設置されるスクリーン

設置されるスクリーン

 パナソニック・ド・ブラジル(村上廣高社長)は2日、W杯で日本代表が使用するマット・グロッソ州都クイアバ市の「アレーナ・パンタナール」への機材搬入作業を終えた。277・4平方メートルの巨大液晶スクリーンをはじめとする映像機器類、防犯用の監視カメラ330台、録音機や各種通信機器などを設置した。同日夜にはさっそくブラジル杯の公式戦ミスト対サントスでこけら落としとなった。

 同社広報資料によれば、村上社長は「競技場を訪れた観客に特別な体験を提供できるだろう。その貢献に対し我々は喜びを感じる」と語り、「巨大な液晶スクリーンを通じてサポーターは試合中、常に詳細を知ることが出来る」とコメントした。
フェルナンド・ネービス技術事業部長も「最高の機器、サービスを提供できる」と約束し、ブラジル市場開拓に関しては「これをきっかけとし、急速かつ劇的に成長するブラジルのスポーツ界、娯楽業界に対しこれからも貢献していきたい」と望んだ。
日本代表はW杯グループ戦第3戦、6月24日のコロンビア戦でこの会場を使用する。同会場責任者のマウリシオ・ギマランエス氏は、「4万3千人収容でW杯後も各イベントに適応できる」と語っている。

リオでの五輪セミナーに出席した(左から)在リオ総領事館の高瀬総領事、五輪委のシウチーニ氏、パナ社の村上社長、品田副社長(写真はパナソニック提供)

リオでの五輪セミナーに出席した(左から)在リオ総領事館の高瀬総領事、五輪委のシウチーニ氏、パナ社の村上社長、品田副社長(写真はパナソニック提供)

 一方、同社は先月26日、リオ市内のリオ五輪組織委員会本部で「パナソニック五輪セミナー」も行った。五輪メインスポンサーであり、昨年3月に続き2回目の開催で、同組織委員や関係企業らに最新技術を紹介した。
登場した機器は超高画質の液晶テレビ、ビデオカメラ、プロジェクター、防犯カメラ、放映操作盤など。五輪会場や関連施設に配置する最新機器の展示や体験会を行った。
同社広報によれば、リオ五輪組織委員のレナト・シウチーニ氏は「超高画質テレビなどの最新機器だけでなく、長年にわたる五輪スポンサーとしての知識や経験も持ち込んでくれるだろう」と信頼を寄せた。
村上社長はブラジルでの法人向け市場拡大に関し「16年までに3倍の法人売り上げを目指す」と意欲を示した。パナソニックは夏季冬季合わせ25年以上の五輪パートナーシップを提携し、最近になって2024年まで契約を更新している。

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