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東西南北

27日に行なわれた全国選手権第2節の対フラメンゴ戦をもって、コリンチャンスのパカエンブー・スタジアムで行なう試合が最後となった。同スタジアムがサンパウロ市の市営スタジアムとしてオープンしたのは1940年。50年にはブラジルでの最初のサッカーW杯会場にも使われた由緒あるスタジアムは、その62年後の2012年にはコリンチャンスが南米一を決めた会場にもなった。最終戦はコリンチャンスが2―0で勝利。これで同チームの同スタジアムでの成績は965勝326敗395分で決めたゴールは3305点。これを置き土産に、コリンチャンスは来月よりイタケロン・スタジアムに移る。

グローボ局の人気番組に出演していたダンサーのDGがリオで銃弾を受けて死亡し、市民から強い抗議が起きたことは25日付本紙で報じたが、その出演番組「エスケンタ」は27日の放送をDGの追悼に当てた。司会のレジーナ・カゼをはじめ、レギュラー、ゲスト、そしてDGの家族全員が白の衣装で参加。遺族が涙ながらに思い出を語り、DGの好きだった歌を全員で合唱した。出演者らが声が詰まりそうになるところを互いに肩を抱き、支えあう姿が印象的だった。

ルーラ前大統領が26日、サンパウロ市のシリオ・リバネス病院に入院したが、すぐに退院した。原因は内耳炎だった。医師はその理由のひとつに疲労をあげたが、ルーラ氏は先週、スペインとポルトガルを訪れていた。そのときにポルトガルで行なわれた取材でメンサロン事件を「80%が政治的なものだった」と批判し、現在物議を醸している。

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