ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル初の讃岐うどん店=「Meu Gohan」開店=水本店長のこだわり光る
水本良夫さん
水本良夫さん

ブラジル初の讃岐うどん店=「Meu Gohan」開店=水本店長のこだわり光る

 ブラジル初の讃岐うどん専門店『Meu Gohan』が、9月14日にサンパウロ市ヴィラ・クレメンチーノ区にオープンした。麺は手打ち、スープ原料は全て日本から取り寄せというこだわりだ。店長の水本良夫さん(33、三世)は「ゆくゆくはラーメンなどメニューも増やす計画。日本の味を出して行きたい」と意気込んでいる。
 水本さんはデカセギブームに乗って両親と共に10歳で訪日。その後、一旦帰伯したが「やっぱり価値観の合う日本に住みたい」と21歳の頃に再訪日し、東京でトランクルーム会社の営業をしていた。客への気遣いや腰の低さが、まるで日本で修行を積んだ職人のようだ。
 両親の高齢化に伴い帰伯したが、日本在住時代に足しげく通った讃岐うどん専門店の味が懐かしく、当地で就職活動をしながらうどん作りの研究を開始した。駐在員の知人に「美味しい。店を出してみたら」と勧められ、親戚が経営する軽食屋を土日祝日だけ借りて「見切り発車」の開店へとこぎつけた。表にはまだ暖簾もないが、どこから聞きつけたのか多くの日本人客が訪れる。
 讃岐うどんならではの「こし」と「のど越し」を実現するため、当地で手に入る小麦を独自の配合でブレンドし、当日朝に麺を手打ちする。化学調味料や添加物、着色料は一切使わない。ざる、ぶっかけ、かけ、釜玉、釜揚げの5種類(17~18レアル、並で250グラム)で、別料金の天ぷらを自分でトッピングするセルフ・サービス方式だ。

 水本さんは「うどんはラーメンほど一般的ではないので、どれくらいの需要があるか分からない。まだ試験段階だけど、もう少し落ち着いたらブラジル人向けの宣伝もして、ラーメンと同じぐらい浸透させたい」と話した。

 【店の詳細】▼住所=Rua Doutor Bacelar, 1231, Vila Clementino(地下鉄サンタクルス駅から約2キロ)▼電話=11・94737・0100▼営業日=土日祝日の午前11時半~午後3時まで▼サイト=www.facebook.com/MeuGohan

image_print