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東西南北

 20日のサンパウロ市は、国立気象観測所(Inmet)の公式発表によれば35・6度だったが、実際の街中はもっと高い温度を記録していた。中には40度を超していた地域もあり、お茶の水橋(42・3度)、3月25日通り(41・7度)、パウリスタ大通り(40・6度)と、人通りの多く、舗装されたところで温度が高くなっていた。また、1~20日のサンパウロ市の平均気温は、1月としては史上最高だった昨年の同じ期間の32度をも上回っている。今、南東伯にやって来ている低気圧が、異常な暑さをもたらしている南大西洋からの高気圧をどこまで緩和するか、期待したいところだが。
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 サンパウロ州を舞台にブラジル全土のユースチームが争う〃コパ・サンパウロ〃が大詰め。本日の準決勝はコリンチャンス対サンパウロFCの対決のため、サンパウロ州サッカー連盟(FPF)は、このレベルでは心配する必要のなかった警備に頭を抱えている。ユースと言えども、やはり人気チームだけにファンの加熱は避けられないか。決勝までは原則入場無料だったが、この試合は有料になる予定だ。また、もう一方の準決勝にもパルメイラスがおり、25日の決勝までFPFの気苦労は多そうだ。
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 21日付G1サイトによると、サンパウロ市で徐々に高齢化が進んでおり、2010年には60歳以上の高齢者が未成年者10人につき6人だったが、2027年には高齢者の数が未成年者を追い抜くことになるという。さらに2050年には、未成年者10人に対し高齢者の数は21人になるとも。サンパウロ市も35年後には日本のようになるのか。

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