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文協選挙=呉屋新会長、正式に誕生=近代化と青年活性化目指す=開けた文協、地方連携掲げ

 ブラジル日本文化福祉協会が25日午前、『第148回定期評議員会』を行い、正式に呉屋春美氏が新会長に就任した。文協初の女性会長は「開けた文協、地方連携」をテーマに掲げ、文協の近代化を図る考えだ。任期は2年。早ければ来月初旬の理事会までに15人の追加理事を決め、6月末には各委員長、地方理事などを含めた新体制が整う。

 25日の同評議員会で呉屋氏を会長とするシャッパ「統合と進歩」が正式に受理され、出席者の拍手によってすんなりと新体制が誕生した。
 呉屋、木多新旧会長が27日午後、交代あいさつに来社。呉屋会長は「開けた文協を目指し、地方との連携強化を進めたい。青年らの声を聞き、もっと彼らを活動に取り込み、皆のための文協にしたい」と抱負を話した。
 沖縄県八重瀬町生まれで、5歳で家族と共にパラナ州カンバラのコーヒー耕地へ。サンパウロ州のバレットス工科大学土木工学部を77年に卒業し、86年からサンパウロ州税務局に勤務。「未来の大統領」と嘱望されたマリオ・コーヴァスサンパウロ州知事(故人)の全盛期、中野慶昭(よしあき)さん(二世)の州財務長官時代(1995~01年)を〃右腕〃として支える活躍をした。
 さらに犯罪組織PCC(第一首都コマンド)が次々に刑務所暴動を起こした時代にはサンパウロ州刑務所統括管理局に出向(03~06年)し、古川長(ながし)長官(当時)の〃右腕〃にもなり、最前線でトップリーダーのあり方を学んできた。
 その時代から沖縄県人会の活動に参加し、05~10年まで理事を務めた。02~06年までABJICA初の女性会長を務め、文協では03年から理事、09年から副会長に。その間、13年に定年退職した。「大学時代は日系団体との付き合いはゼロだったが、年と共に原点に戻る感じ」と笑った。
 税務署時代の経験を踏まえ「組織の近代化を図りたい。収支など財務面も整理し健全な運営を目指す」と述べた。また「文協は男性のイメージが強い。もっとチャーミングな雰囲気にもしたい」と、女性らしい一面をのぞかせた。国士舘エコロジーパーク構想、免税を巡るINSS問題などは「どのように進めるべきか分析しながら続けたい」と慎重に引き継ぐ構えを見せた。
 任期満了で退任する木多喜八郎氏は、「大塚実氏による1億円寄付でビルを改修し、日本館も建設60周年を無事迎えることが出来た」と3期6年を振り返った。
 昨年の収入は324万9173・60レ、支出は322万8032・83レだった。文化、社会、福祉、スポーツ担当など15人の追加理事を決め、早ければ5月6日の定例会から新理事会が始動する。5月中に30以上の各委員長、6月中には31の地方理事を決める見通しとなっている。


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 女性として初の文協会長になった呉屋春美さん。以前には、JICA研修員OB会(ABJICA)の会長も務めたが、「他に会長候補者の男性がいたけれど、本人が『どうしても無理』というので、私がやることになった」と就任時のエピソードを明かした。今回の文協会長就任にも似たような経緯が…。山内淳さんが初二世会長に就任した時は60歳だったが、呉屋さんもまだ62歳と若い。コロニア総本山の新しい船出に期待!

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