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家が欲しいなら大統領にマンゴーを投げろ!

連邦議会で大統領特権を認められたときのマドゥーロ大統領。この手でマンガを食べました(Foto: Marcelo Garcia/Palacio de Miraflores/SiBCI, 19/04/2013)

連邦議会で大統領特権を認められたときのマドゥーロ大統領。この手でマンガを食べました(Foto: Marcelo Garcia/Palacio de Miraflores/SiBCI, 19/04/2013)

 ヴェネズエラでは「家が欲しい人は大統領にマンガ(マンゴー)を投げろ!」と話題になっている。ニコラス・マドゥーロ大統領は「元バス運転手」という庶民的な経歴で有名だが、その発想も実に大衆迎合的だ▼24日付ロイターによれば先週末、同国アラグア州を訪問中、自らバスを運転して群衆の前を通り過ぎようとした時、誰かが大統領の頭に向かって何かを投げた。「もしやテロか!」と周囲は緊張したが、実はただのマンガだった▼昨年来、反政府運動が激化して抗議活動で43人も死者が出ている。原油価格の下落により、石油輸出収入に頼る国家財政の舵取りもかなり厳しい昨今は支持率も落ち気味だ。この2月にも政敵、首都カラカスの現役市長を「スパイ容疑」で検挙した。政局が不安定化している最中の出来事だった▼投げられたマンガを拾ってみると、その表面の皮に「できたら電話して!」との意外な言葉と電話番号とマルレニとの女の名前が書かれていた。側近が実際に電話してみると、彼女は「本当に電話が来た!」と驚いたが、しっかりと「我が家が欲しい」とアピールした▼折りしも大統領は鳴り物入りで国民住宅増設計画を実行中。「その一軒を与える」と確約した後、カッコ良く「そのマンガを食べた」と報じられている。その果実の熟れ具合と同様、「俺サマの国民の扱いは、名前の通りマドゥーロ(成熟)だろ」と思ったとか、思わないとか▼ところが同大統領が嫌う闇ドルレートのサイト「ドラー・トゥデイ」は《マンガで家がもらえるなら、次は何か。彼にアバカシー(パイナップル、難問の象徴)を投げてやれ!》とジョークにした。(深)

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