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認定証を手に、片山アンジェリカ優子さん
認定証を手に、片山アンジェリカ優子さん

勅使河原和風会=ブラジル初の二世講師が誕生=アマゾンで生け花の普及=意気込む片山アンジェリカさん

 【パラー州ベレン発】アマゾンらしい極彩色(ごくさいしき)の美しい生け花が発展しそうだ――華道・勅使河原和風会パラー州支部に、この程、初の二世講師が誕生した。昨年末、同会講師の資格試験に挑戦し見事合格を果たした片山アンジェリカ優子さん(35、雅号「峰郷=ほうきょう」)だ。高齢の習い手が多い中、期待の若手でもある片山さんは、「先生や先輩にサポートや応援をしてもらい、前進することができた。これからはベレンの日系社会に生け花を広め、先生たちの役に立ちたい」と意気込みを語った。

 元々生け花に興味があり、2002年の汎アマゾニア日伯協会主催の日本週間で初めて生花講習会に参加した。それ以来、度々講習を受け、05年に「生花の講師になりたい」とパラー和風会に入会し、現在に至る。
 同会パラー州支部長の五十嵐皇花(こうか)さんによれば、片山さんは「皆が一回しかやらないような課題でも、2回も3回も取り組む熱心な生徒で、研究会に参加するため、日本の本部も何度も訪ねている」。バイリンガルの私立幼稚園で教師を務めつつ、月に2度の教室は欠かさないという。
 同会の資格試験は、日本の勅使河原和風会に赴いて受験するのが原則だが、遠隔地のブラジルでは国内受験が可能となっている。片山さんはこの恩典に預かり、ブラジル初の二世講師という栄冠を勝ち取った。
 本紙の取材に対し、「アマゾンやブラジル北部に対して、間違ったイメージを持っている人が多い。私は日本文化と美しいアマゾンの自然の力を使った生け花を通し、こうした誤解を払拭したい。世界にこの美しさを見せてあげたい」と話した。

和風会パラー州支部について

 和風会パラー州支部の発足は1986年、ベレン婦人会の活動の一端として設けられた生け花教室が始まり。和風会は49年に鎌倉に生まれた流派で、米、インド、オーストラリアにも支部がある。パラー州はブラジル国内唯一の支部で、初代講師には藤原皇栄さん(こうえい)が就任した。
 その後、五十嵐皇花、上杉皇鳳(こうほう)、清水英心さん(えいしん)の3人の一世が93年に講師の資格を、97年には講師認定が出来る参与の資格を取得した(他にも二人講師がいたが退会した)。片山さんは二世初で4人目の講師となった。
 皇栄さんは2002年より体調不良のため活動を休止しているが、前記3人が指導体制を整え、会を存続させている。そしてこの度、念願の二世の講師を育て上げた。現在の生徒数は16人(非会員も含む)。(パラー州通信員 下小薗昭仁)

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