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東西南北

 27日のサッカーのコパ・アメリカでの敗戦後、ドゥンガ監督は、22人の選手中15人が風邪にかかっていたことを明かし、それが理由で練習時間の削減を余儀なくされていたと釈明した。特に症状がひどかったのはミッドフィールダーのウィリアンで、ハーフタイムで気分が悪くなり、満足に動けぬまま後半で途中退場することにもなった。今大会はレギュラーのうち3人が故障で参加せず、ネイマールが出場停止処分を受けるなど、チーム状態が万全からほど遠いもので、照準を合わせられなかったことは残念だ。報道ではドゥンガ監督の解任はないようだが、国民の目は厳しくなりそうだ。
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 サンパウロ市市役所は28日、パウリスタ大通りを10~17時の間、通行止めにした。コンソラソン通りからオズワルド・クルス広場までの2・7キロは、一転して自転車愛好家やスケートボードに興ずる人たちのスポーツの場となった。ハダジサンパウロ市市長も夫人や子供たちを連れ、自転車に乗ってこの場に参加した。ハダジ市長がかねてから望んでいたこの対策に参加者は満足感を示したが、一方では最長1・7キロの渋滞を記録した周辺道路も現れるなど、定例化にはまだ課題を残した。
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 この日のパウリスタ大通りには、数こそ多くなかったものの、反労働者党(PT)の抗議活動を行う集団も現れ、「ペトロロン」「ペダラーダ(粉飾会計)」と叫んでいた。国政と市政は異なるとはいえども、今やルーラ研究所やジウマ大統領の選挙にも汚職疑惑が噴出すこの頃。閉鎖目的が抗議運動に変わらなければ良いが。

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