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秋篠宮殿下、ぜひノロエステご訪問を

2006年11月2日、パラグアイ移住70周年の折り、ラ・コルメナ移住地をご訪問され、移民と握手される秋篠宮殿下

2006年11月2日、パラグアイ移住70周年の折り、ラ・コルメナ移住地をご訪問され、移民と握手される秋篠宮殿下

 120周年を記念して秋篠宮殿下ご夫妻が10月末から来伯されるとの報道があった。誰がブラジル内のご訪問先を決めるのか知らないが、ノロエステに足を運ばれることを切に願う▼移民50周年の1958年に皇室として初めて三笠宮殿下ご夫妻が来伯された時、同地リンスを訪ねられた。沿道が移民で埋め尽くされ大歓声が送られたと、昨日のことの様に語る日系人は今でも多い▼同地は当時6882家族、4万8371人が住む日系最大の大集団地だった。それゆえ勝ち負け抗争の余韻も強く残っていたが、その機運を一変させたのが皇室だった。両派がリンスに集まって歓迎会のために大同団結を決め、連合会が翌年発足した▼ノロエステ連合会の会報1号(62年、7頁)には《輝かしい移民五十周年の記念の年、三笠宮を迎えたノロエステ全線の古強者が、期せずして一堂に会し、昔日のバウルー管轄連合日本人会の旧友達と語り合った時、其の親しみ、懐かしさは自然とノロエステ連合日本人会の誕生となって現れたのであった》と書かれている▼ただしそれ以来57年間、皇室は誰も訪れていない。例えばサントスには08年の百周年時に皇太子殿下がご訪問され、同地日本人学校が返還される記念すべき機会となった▼「百周年」の節目を祝うノロエステ最古の平野植民地の日本語学校は戦中に接収され返還されていない。リンス青年会会館の土地半分も同じ。プロミッソンでは勝ち負けで日系団体が2派に分かれ、今も統合されていない。ノロエステの〃戦後〃はまだ終わっていない▼三線全体で歓迎会をするのが理想だ。「移民の故郷」再生のため、ぜひご訪問いただきたい。(深)

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