ホーム | 日系社会ニュース | リオ五輪=治安悪化で受け入れ大丈夫?=領事館、24時間電話増員=メルマガ発信、委員会召集へ
観光客でごった返していても、気が抜けないリオのコパカバーナ海岸(2015年12月27日、Foto: Fernando Frazão/Agência Brasil)
観光客でごった返していても、気が抜けないリオのコパカバーナ海岸(2015年12月27日、Foto: Fernando Frazão/Agência Brasil)

リオ五輪=治安悪化で受け入れ大丈夫?=領事館、24時間電話増員=メルマガ発信、委員会召集へ

 オリンピック・パラリンピックをいよいよ8、9月に控えたリオ・デ・ジャネイロでは、年明け早々から治安悪化が報じられている。リオ市中心部に勤める会社員が撮影した多数の引ったくり現場を収めた映像がグローボTVニュースで大々的に紹介され、五輪観戦客も狙われるのでは―と心配する声が上がっている。来訪者の安全確保について、現地の準備状況を聞いてみた。

リオの街中で頻発する引ったくりのニュース映像(1月5日、グローボ局ニュース)

リオの街中で頻発する引ったくりのニュース映像(1月5日、グローボ局ニュース)


 リオの治安悪化は経済不況も関係するだろうが、ある在住日系人は「観光客が増える今は貧困層には稼ぎ時、カーニバル前後の治安悪化はつき物。この時期の風物詩だから、特に悪化した実感はないですね。でも今年は五輪まで続くのかな―という感じ」と半ばあきらめムードが漂う。
 リオ在住40年、現地ガイドの石崎エレナさんは、中心地の繁華街ラッパやコパカバーナを始めとする海岸が特に危険地帯とし、「波打ち際は目が行き届かなく危険。日本人は無防備になることが多いので気を引き締めて!」と注意を促した。
 そうした状況に在リオ総領事館は、普段から応じる24時間の緊急窓口(21・3461・9595/代表)を五輪期間中は増員する意向だ。五輪担当領事は「パスポートの盗難や紛失はもちろん、置き引きや交通事故の際は、普段から24時間応じている。これから五輪前後にどれだけ手厚くするべきかを見極める」と話している。
 来伯者数については現段階で6、7千人と見積もる。日本は期間中の入国ビザが免除されたが、「現地の新聞で20%増の効果があると読んだが、遠い日本からどれだけ来訪者が増えるかは不明」とし、「直前まで旅行会社からヒアリングする」と、慎重な体制作りを模索している。
 具体的には「リオの空港にブースを設置」「日本側でも旅行会社にチラシを置く」などを検討中。総領事館サイトでの呼びかけや、治安状況を伝えるメールマガジン(www.mailmz.emb-japan.go.jp/mailmz/add?emb=rio.br)の活用も呼びかけた。
 また、現地日系団体も受け入れ態勢に協力する意向。リオ州日伯文化体育連盟の鹿田明義理事長は、「昨年から視察団が来伯しており、合宿地や練習場所に関する問い合わせが多い」と近況を伝え、「総領事館や商工会議所と共に受け入れ委員会を準備中。今月中にでも第1回会合が行なわれるのではないか」と語った。

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